【レビュー】おすすめのイヤホン:Campfire Audio ATLAS

2019年6月18日

Campfire Audio ATLAS
Campfire Audio ATLAS
Campfire Audio ATLAS 【CAM-5225】 高音質 カナル型 イヤホン イヤフォン 【送料無料(代引き不可)】 【1年保証】

Campfire Audioのパワフルなサウンドチューニングを味わうなら最適なIEMと言えるのがこのATLASです。同社のVegaをさらにブラッシュアップした力強い音を奏でてくれます。

仕様など

製品仕様
イヤホン筐体 ステンレススチール筐体
ドライバー ADLCコーテッド 10mmダイナミック型ドライバー
ドライバー構成 シングルドライバー
周波数特性 5Hz – 20kHz
入力感度 105 dB(at 1V, 1 KHz)
インピーダンス 19Ω(at 1kHz)
ケーブル長 約122cm
イヤホン端子 ベリリウム銅加工されたMMCX端子
付属品 Pure Silver Litz Cable
Campfire Audio Black Leather Earphone Case
イヤーチップ(シリコン, フォーム, E-Type イヤーチップ)
クリーニングツール
保証書(1年間)

e☆イヤホンの商品ページ

ビルドクオリティ

COMETと同じく、ステンレススティール製の美しいハウジングが魅力的です。COMETを多少太くすれば、それはもう完全にATLASです。レトロ趣味を感じさせるアンティーク風の独特のデザインが温もりさえ感じさせてくれます。風変わりなデザインですが、きっと気に入るでしょう。ビルドクオリティは高いです。

音質

ATLASはVEGA以上の低域モンスターとして、猛烈なダイナミクスを持つ音響を提供します。

重低音は非常に力強く、太く、地鳴りを響かせます。中低域はこの力強い重低域を鮮やかに感じさせるよう、少し抑えられていますが、それでも充分な厚みと力強さを持っています。地の底から響く音が音場全体を鳴動させる、その熱気のある音がATLAS最大の魅力です。

中低域が引っ込められているので、中域ににじみ出る感じはありません。中低域はむしろ地熱のある重低音と中域の間の緩衝地帯の役割を果たします。ATLASは音が太くなりすぎないよう中低域にコントロールが加えられているのがよくわかります。そのため低域付近の中域はあまり精彩が強くなく、しかしニュートラルに近い穏やかな温かみに包まれた、バランスの取れた自然なプレゼンテーションを持っています。あれほど熱気のある重低音の上にあるにも拘わらず、中域に清潔でクリアな印象を受けるでしょう。中域は中央でやや盛り上がっているので、ボーカルの存在感は少し精彩を増しますが、総体的には、男性と女性のボーカルはアトラスの雄大な低域の中でゆったりと聞こえてきます。

ATLASはVEGAとは異なり、中高域に適度なコントロールが効いています。これは音をマイルドにし、リスナーに不必要な緊張をもたらしません。高域はその中高域からまさにそそり立つように伸び、VEGAの輝きの強い高域とは異なった、ゆったりと伸びる高域を実現しています。

音響イメージは全体的に雄大さをコンセプトとしていることがわかりやすく、まさに「アトラス(巨人)」にふさわしいと言えます。

コストパフォーマンス

ATLASは販売価格が落ち着いてきており、とくに中古価格はだいぶ安くなりました。販売店を選べば比較的廉価で手に入る可能性があります。

Campfire Audio ATLAS

8.5

装着感

8.0/10

高音

8.5/10

中音

8.5/10

低音

9.5/10

コスパ

8.0/10

Pros

  • 高いビルドクオリティ
  • 高級感があるデザイン
  • 雄大なサウンドイメージ
  • 地熱のある低域
  • ゆったりとした中域と低域

Cons

  • 重量
  • やや精彩を欠く中域