【レビュー】おすすめの中華イヤホン:TIN AUDIO TINHIFI T4

2020年3月20日

TINHIFI T4
TINHIFI T4

Tin HiFi T4 CNT Dynamic Driver InEar Earphones IEM Monitor MMCX Connector

中国の広東省に本拠を置く新鋭オーディオメーカーTIN Audioの新作ダイナミックイヤホンです。解像度の高い、明るい音で比較的人気の機種です。クラウドファンディングも大成功させ、2020年1月現在、よく売れている機種です。

ビルドクオリティ

T4は他のTIN AUDIO製品と同じく、金属製ビルドのハウジングを備えています。端子はMMCXでかみ合わせは悪くありません。T4はこれまでのTIN AUDIO製品以上に凝ったデザインになっています。美的に奇抜さを狙ったように見えますが、実際の装着感は良好で合理的な設計になっています。

仕様など

Specification

Driver unit: 10mm CNT
Frequency response: 10-40kHz
Sensitivity: 102±3dB @1kHz 0.126V
Impedance: 32ohm±15%
Plug: 3.5mm straight plug
Interface: gold-plated MMCX connector

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音質

TINHiFi T4の音質的特徴はまずその広いサウンドステージにあるといえるでしょう。中域は適度に透明で響きが十分に聞こえるようになっています。このことにより、高域と低域の間に距離感が適切に存在しており、高域は十分にのびやかで、低域もまた特別深くはありませんが、中域から十分に離れているように聞こえます。

低域

T4の低域音は多くの音源で基本的に少し中域より離れて聞こえると思います。低域ベースは少し明るいですが、はっきりと聞こえ、キックの音も締りがよく聞こえるでしょう。透明なレイヤー感のある低域です。

中域

音のアタックは比較的強めです。スネアは少し硬い印象を受けるかもしれません。ギターもエッジが少し前のめりに聞こえるところはあります。透明でよく音が響くような空間が広がっており、音場は比較的広く聞こえます。

高域

サ行が刺さるところまではあまり伸びないようになっていますが、基本的に音の伸びがよく開放的な表現になっています。中高域にも透明感があってよく響くので、クリアな高域を味わうことができます。

サウンドステージ

サウンドステージは広めです。価格帯ではかなり優秀に感じると思います。奥行きも結構ありますが、横幅と上下感でよりワイドレンジに感じられるかもしれません。

コストパフォーマンス

1万円台前半のイヤホンとしては、かなり魅力的な音場表現を持っており、抜けの良い音が好きならかなりおすすめです。ロックをアタック強めにのびやかに聞きたい、女性ボーカルを高く突き抜けて聞きたい人には魅力的な選択肢になるでしょう。空間は少し密度が薄い感じになるところはあり、JAZZなど曲によっては人工的に聞こえるかもしれないのが欠点です。

より詳しい情報

より詳しい情報については以下のレビューを参考にしてください。

【コラム】Moondrop StarfieldとTINHiFi T4 比較まとめ。大人気中華イヤホン2機種、比較しているレビューを集めてみたよ!あなたの好みはどっち? – audio-sound @ hatena

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TINHIFI T4

8.8

装着感

8.5/10

高音

9.0/10

中音

8.5/10

低音

8.5/10

コスパ

9.5/10

お気に入り度

9.0/10

Pros

  • ビルドクオリティが高い
  • 装着感が良好
  • 爽やかで抜けの良い高域
  • ワイドレンジで音場が広い
  • 分離感が良い

Cons

  • 密度感に少し欠ける
  • 低域がやや薄味