【レビュー】おすすめのヘッドホン:DENON AH-D1100

2019年7月11日

DENON AH-D1100
DENON AH-D1100
DENON ヘッドホン オーバーイヤー ブラック AH-D1100

DENONのヘッドホンの中でも最も人気の高い機種がこのAH-D1100です。堅実でビルドクオリティも高いですが、ケーブルは左右両面のハウジングにつながっているタイプのため、携行性には劣るところがあります。基本的にはインドア向きです。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティは素晴らしく、質感やデザインはこの価格帯随一に近い素晴らしさを持っています。イヤーマフは充分に柔らかく、ふかふかで、ヘッドバンドは適度な締め付けを持っています。イヤーカップにはベント穴がなく、密閉性が高いので蒸れやすい傾向はあります。

仕様など

形式/ダイナミック型
インピーダンス/32Ω
感度/101dB/mW
最大入力/1,300mW
再生周波数/5~37,000Hz
質量/189g(コード含まず)
コード長/1.3m OFC線
プラグ/直径3.5mm 金メッキステレオミニプラグ(アルミスリーブ付)
付属品/直径6.3mm 金メッキステレオ変換プラグ(ステレオミニプラグ→ステレオ標準プラグ)、3.5mOFC線延長コード、キャリングポーチ

https://www.denon.jp/jp/product/headphones/classicoveronear/ahd1100

音質

低域は非常にパワフルです。ニュートラルな味付けでディテールはそれほど細かくなく、むしろブーミーな方向に聞こえます。ピークはやや高めで深みよりは厚みを強調する太い音で量感重視です。量感に関して言えば価格帯では最高クラスになるでしょう。

この量感のある低域はブーミーな味付けであるにも関わらず、中域にほとんどはみ出さず、中高域を阻害しません。中域はブーミーな低域を受けてかなり温かみのある色彩を持っていますが、明瞭感は犠牲にされておらず、適度に開放的な雰囲気さえあります。存在感の強い低域に比べるとやや引っ込んでいます。

高域のトーンは少し暗く聞こえやすく、音場全体をシアタールームのような暗がりに置いています。輝きは若干強調されるので、シンバルや女性ボーカルにはスポットライトが当たるように感じられるでしょう。このヘッドホンはとくに映画を楽しむときにはシアタールームに近い体験をもたらしてくれます。

コストパフォーマンス

このヘッドホンはamazonで10000円以下で手に入ることを考慮する必要があります。ビルドクオリティの高さや低域の量感の充実したサウンドに対して、破格の安さを感じます。家用に映画を楽しむヘッドホンを探しているなら、有力候補になり得ます。

DENON AH-D1100

8.8

装着感

9.0/10

高音

7.5/10

中音

8.0/10

低音

9.5/10

コスパ

9.5/10

お気に入り度

9.5/10

Pros

  • 高いビルドクオリティ
  • 良好な装着感
  • 量感のある低域

Cons

  • ややもっさりする音質