【レビュー】おすすめの中華イヤホン:ROSE BR5 MKII
ROSEはインイヤーモニターを専門とする中国企業です。そのROSEが人気機種BR5を刷新し、このBR5 mkⅡが出たわけですが、3万円で買えるイヤホンとしては破格の音質と各所で話題になっております。
梱包はお粗末
ROSEはその知名度の割には規模の大きくないメーカーです。有名メーカーのかっこいい化粧箱になれていると、簡素なボール紙の箱は少し粗末に思えるかも知れません。
外観はチープなところも
amazonのカスタマーレビューでも指摘されていますが、外観のビルドクオリティは一流メーカーに劣る印象を受けることは事実です。
高域の美しさを重視して組み立てられた音質
ROSE BR5 mkⅡに対して様々なレビューがすでに為されています。そのどれもが基本的には高評価でしょう。ただ、このイヤホンをどのような個性として捉えるかには様々な見方があり、一般には女性ボーカル向けのイヤホンとして考えられているようです。
僕としてはこのイヤホンのレビューの多くが解像度の高さを主張している原因は高域のキャラクターにあると考えています。高域は明るさと見通しが意識されていて、抜けの良いシルキーでスリムなプレゼンテーションを持っています。中域はこの高域の高く抜けていく感じを意識して調整され、明るめの音場にくっきりと浮かび上がる音になっています。女性ボーカルはとくにきらびやかな輝きを感じさせます。中域のレンダリングは詳細でクリーンな印象を与え、厚みは決して太い感じではありませんが、それでもボーカルに甘味を感じさせるくらいの幅があります。中低域での強調感は少なく、男声ボーカルは自然な声色で聞こえます。
中域から低域への移行はスムーズです。低域は前面に出てくる音ではなく、比較的中立な立場で素直に減衰している印象です。低域のプレゼンテーションは量感的にはややおとなしいところはありますが、スピード感があってパンチは強調される傾向にありますから、存在感の上では充分な仕事をこなしており、それが中高域に良いメリハリ感を加えています。
音場は閉じた感じがなく、奥行き感や幅も広く、定位感に詰まったところはなく良好です。
総じて3万円以下という価格を考えると良質な仕上がりと言って良く、この価格帯で明るめで緻密なサウンドを求めているリスナーにとって、最適解に近い製品と言えるでしょう。
コストパフォーマンス
個人的な印象では3万円の価格で5万円以上のポテンシャルを感じます。中華のマルチドライバー製品の中では音の仕上がりが良く、amazonで中華イヤホンガチャをするくらいなら、確実に高い満足度が得られるこの製品を買うべきです。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
【レビュー】ROSE BR5 mk2:女声ボーカルを丁寧に聴かせるコスパ最強クラスの5BAイヤホン | audio-sound @ premium
音質的に人気が高く、3万円以下では有力候補といわれている機種。とくに女声ボーカルが素晴らしいと評価されているが、実際高域は空気感を出し過ぎず、女声ボーカルが自然と高く目立つバランスになっていて、甘味も充分に感じられる。中域の清潔で見通しの良い感じも好感が持て、しかもほどよくウォームでマイルドなので聞き心地にキツいところもない。 ビルドクオリティがやや安定していないところだけは非常に気になるが、コス
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません