【レビュー】おすすめのイヤホン:AUDIOFLY AF180 MK2

2020年2月9日

AUDIOFLY AF180 MK2
AUDIOFLY AF180 MK2
Audiofly AF180mk2 AF1802-0-01 ブラック インイヤーモニター

Audioflyは、音楽愛好家やミュージシャン向けのプロオーディオ製品を製造するオーストラリアの音響機器メーカー会社で、2012年に設立されました。そのAUDIOFLYの人気機種AF180がリファインされました。

ビルドクオリティ

設計品質の点で、Audiofly AF180 MK2は、これまでのAUDIOFLYラインナップの他のモデルから大きく変わった感じはありません。これまでのビルドクオリティで、品質面では不満はありません。

AUDIOFLYは小さめのハウジングを好んでおり、これはWestoneやSHUREといった有名なインイヤーモニターメーカーの製品と同等のフィット感をもたらします。遮音性は一般に優れており、女性の耳でもぴったりフィットするでしょう。

仕様など

バランスドアーマチュア・ドライバー4基搭載

耐久性が高く服擦れを防ぐCORDURA素材を巻いたAudioflex音声ケーブル

電磁波ノイズを除去するAudioflex SLツイスト・ケーブル

バターワース・フィルター搭載3Wayアコースティック・クロスオーバー・ネットワーク

標準MMCXコネクタ採用

COMPLYポリウレタン・イヤーピース付属

https://www.roland.com/jp/products/af180mk2/

音質

AUDIOFLY AF180 MK2は3wayの4バランスドアーマチュアドライバー構成になっています。AF180 MK2の音質は真にモニター的と言える音の一つであると僕は思っています。

低域

低域には2基のドライバーが割り当てられており、これは中域と高域に割り当てられているドライバーの倍に当たります。そのため、低域のプレゼンテーションはニュートラルより多く、温かみがあります。モニターイヤホンにありがちな平坦な印象を与える低域ですが、タイトで迅速な音色を持っており、スピード感で遅れることはありません。中低域ではボディとスラムに充分な存在感があります。しかし量感的には低域を好む人を満足させるほどではないように思われます。

中域

中域はニュートラルで、温かみのある自然なトーンで聞こえます。ボーカルはわずかに前進していますので、フォーカス感は少し明瞭です。中域はディテールを強調せず、過度に分析的にならないようになっています。スムーズで適度な明瞭性を兼ね備えつつも、自然な温度感があります。透明感がある中域では、ボーカル男女ともに均等にスポットライトが当たって聞こえます。

高域

高域は中域のプレゼンテーションを活き活きとさせるために、明るさは少し抑えられているようですが、輝きは充分にあります。高域はそのため中域よりは落ち着いていますが、ディテール感には優れており、滑らかですが明快です。

音場

音場は幅と奥行きが少し広めです。高音のマイルドさのために、音場は少し落ち着き、高さの点で優れてはいませんが、ナチュラルでホールのような雰囲気を持っています。

コストパフォーマンス

快適性の高い穏和な音色を持っています。自然な雰囲気のある中域と温かみのある低域、マイルドですが明瞭性のある高域を兼ね備えた、聴き心地の良いモニターサウンドです。ミドルレンジのモニターイヤホンを選ぶ場合、WestoneSHUREとともにAUDIOFLYのこの機種のことも忘れるべきではないでしょう。

AUDIOFLY AF180 MK2

8.4

装着感

9.0/10

高音

8.0/10

中音

8.5/10

低音

8.5/10

コスパ

8.0/10

Pros

  • 良好な装着感
  • 正確性の高いモニターサウンド
  • 自然な音色

Cons

  • 低域は平坦
  • 詳細さには少し欠ける