【レビュー】おすすめの中華イヤホン:BGVP DM7

2020年3月15日

BGVP DM7
BGVP DM7
BGVP DM7 6BAイヤモニ型イヤホン Knowes+Sonion バランスド.アーマチュア型ドライバー*6搭載 ハイレゾ認定 高音質 重低音 カナル型 高遮音性 着脱式 カスタム可イヤフォン 汎用MMCX端子搭載リーケーブル可能 ドイツ医療用な樹脂が3Dプリントされたの筐体 単結晶銅8コーアケーブル 4way構成中華イヤホン (白い)

知る人ぞ知る的な中華のオーディオメーカーで、比較的コアな人気があるのがBGVPです。中華イヤホン全体を見ると、NICEHCKなどと同じ程度の品質管理の工場を使うことが多いようで、まだまだ製品クオリティが高い方ではありませんが、音作りはそれなりにレベルが高く人気があります。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティは中華系IEMの標準的な水準は満たしており、パッケージングはNICEHCKやKZあたりに比べると一段上といった印象を受けます。とはいえ、ブランドの方針なのか、BGVP製品には一般的に、イヤホン携行用のハードケースは付属しません。少なくとも僕がこれまでに買ったBGVP製品にはどれもイヤホンケースは付属していませんでした。

仕様など

ブランド:BGVP
モデル:DM7
ドライバー:バランスド.アーマチュア型ドライバー六基
各周波数のアーマチュア型ドライバー:
高周波数はSWFK-31376 Knowes 複合アーマチュア型ドライバーを搭載して、
中高周波数はED-29689 Knowes アーマチュア型ドライバーを搭載して、
中周波数は33AP007 Sonion 複合アーマチュア型ドライバーを搭載して、
低周波数はCI-22955 Knowes アーマチュア型ドライバーを搭載します。
歪み:≤0.5%(1kHz)
感度:≥115dB SPL/MW
ケーブル長さ:1.2m±5%
インピーダンス:13.5Ω
周波数範囲:10?-40KHz
コネクタ:MMCX端子
プラグ:3.5mm
ケーブル:単結晶銅+単結晶銅銀箔ワイヤ
重量:5.3g
付属品:ボーカルイヤーピース3、バランスイヤーピース3、収納ケース1、清潔ハンカチ

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音質

BGVP DM7は中域上部と高域の境目あたりに一番眩しい色づけをしており、BGVP製品の中でも女性ボーカルに強い煌めき感が出るように設計されています。明るくのびやかな女性ボーカルの艶やかな伸びを味わうなら、価格帯最強クラスと言えます。

低域は少し重低感が強調されます。中低域の厚みは重低音のウーファーサウンドを覆い隠すほど出張りません。低域のディテールはそれなりに良いですが、ややウォームな傾向にあるので、爆発力には少し劣るように感じるかも知れません。BGVPは比較的低温を強調した機種が多いですが、この機種はあまり低域強調ではありません。

中域は女性ボーカルと煌めくギターエッジ、シンバル付近に音のヤマ場があります。そのためこれらの楽器は他の楽器より前面あるいは上に浮き上がって感じられ、浮遊感がえられます。

高域ではシンバルやチャイムに少しきつい尖りが出る場合があります。ただしこれは人によって高域でのアクセントにもなりやすく、メリハリ感を感じさせるための味付けにもなっています。この味付けのおかげで女性ボーカル付近に華美な印象がやや強くなっていますから、白化しやすい傾向が出ていることは事実で、人によって眩しすぎる印象を感じることもあるでしょうが、明るく快活な音だと解釈される可能性も高いです。

音場は価格帯で考えると、狭くはありませんが幅を特筆するほど広くはありません。

コストパフォーマンス

女性ボーカルの表現力は明るく艶やかで、少し若い感じの女性ボーカルが好きならおすすめできます。女性ボーカル周辺のギターやピアノも光沢が強く、なおさらキラキラした感じで聞こえてきます。しかし、ボーカル周りに静寂感がほしい人には向きません。高価格なイヤホンモニターに比べると、中高域のこの眩しさは大事な音のいくつかを覆い隠しているように感じられるかも知れません。どちらにせよ、一般に高域の眩しいイヤホンは鮮明感をもたらす一方で、集中力をかき乱しやすいことは確かです。

BGVP DM7

8.5

装着感

8.5/10

高音

8.0/10

中音

9.5/10

低音

8.5/10

コスパ

8.0/10

Pros

  • 女性ボーカルがきれい
  • 明るいサウンド
  • 悪くないサウンドディテール
  • ウォームで落ち着く低域

Cons

  • やや華美で伸びもいまいちな高域