【レビュー】おすすめの中華イヤホン:TINHIFI T3
Tin Audioは2010年あたりから活躍している比較的新しいIEMメーカーです。T2とT2 Proのヒットで知られるようになりましたが、このT3もそれらに負けない、なかなか面白いイヤホンです。
ビルドクオリティ
ブリキの外観を持つこのIEMのビルドクオリティは悪くありません。シンプルですが材質感が大切にされており、金属的な温もりさえ感じられる味のあるデザインです。
ただしmmcxコネクタだけはきつめで着脱が硬く、やや不便な印象を受けます。とはいえ、これは些細な問題でしょう。
仕様など
ブランド:TINHIFI
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モデル:T3
イヤホンタイプ:ハイブリッド型インナーイヤホン
付け式:耳掛け式
ドライバー:1BA+1DD
コネクター:MMCX端子
プラグ:3.5mm
筐体:合金筐体
インピーダンス:16Ω
周波数範囲:10-40000Hz
感度:95dB
ケーブル:5N 8コア OFC銀メッキケーブル
インターフェース:3.5mm
音質
金属的な外観にふさわしく、高域で尖る鮮烈な金属音に特徴があります。音響構成は1ダイナミックドライバー+1バランスドアーマチュアドライバーのハイブリッドになっています。
重低音はタイトでパンチを利かせてくれます。中低域もとくに強調はなく、比較的平坦に伸びています。中域にはみ出す感じはありません。解像度は比較的明快です。
中域も基本的には低域の平坦さを拡張した先に存在しています。分解能はよく、透明感のある清潔なサウンドステージを味わえます。
高域はT2 Proの明るすぎる音から変更されています。Knowles製に変更されたことで、のびやかな音を奏でるようになりました。しかし、それでもかなり個性は強く、金属音はシャープなエッジが強調される傾向にあります。T2 Proにあったピーキーさは抜け、だいぶ自然な解像度感を出すようになりました。これは素晴らしいことです。
サウンドステージはこの価格帯では広めです。
コストパフォーマンス
明るい音響傾向なので、好みは分かれるところがあります。高域に明るさを求めるタイプの人ならば、このイヤホンはコスパが良いと感じるでしょう。逆に自然な暖かさを求める人には少し浮かれた音に感じられるはずです。あるいはイコライザーで高域や低域を調整することを前提にすれば、比較的面白いキャラクターといえるので、玄人好みな機種とも言えます。
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