【レビュー】おすすめのイヤホン:DUNU TITAN 6

2020年3月15日

DUNU TITAN 6
TITAN6

DUNUは高コストパフォーマンスなイヤホン製品を多数世に送り出しているイヤホンメーカーです。そんなDUNUから新たな高コスパモデルが誕生しました。TITAN 6です。

ビルドクオリティ

DUNUによるとこの独特のデザインはロシアの伝統楽器「バラライカ」にインスピレーションされています。シェルはマグネシウム合金で出来ており、堅固です。背面の三角プレートにはDUNUのロゴがあしらわれています。ノズルには角度が付けられていて、耳に適度な傾斜で収まります。

DUNU製品のビルドクオリティを知っているなら、TITAN 6でもその品質は問題なく維持されていることを、喜びとともに伝えることが出来ます。

仕様など

ドライバー 12.6mm ベリリウムダイアフラムダイナミックドライバ(ハイレゾ対応)
感度 112+-2db
インピーダンス 16Ω
再生周波数 5Hz-40KHz
コード 1.2m mmcx
プラグ 3.5mm
重量 7.63

https://soundearth.jp/titan6/

音質

DUNU TITAN 6の音質を簡潔に表現するならば、深みのある低域、ソフトで温和な高域となるでしょう。

低域

TITAN 6の重低域は深掘りされており、量感的にも多くの音楽で満足できるほどです。重低域は下方で横幅の広がりも良く、暖かみを充分に出してくれます。中低域ではさらに量感は増し、パワフルなパンチを利かせてくれます。ベースは豊かなボディを持ち、大胆に聞こえます。プレゼンテーションの全容はエネルギッシュで活気に満ちていると感じられるでしょう。スピード感に遅れはありませんが、少しゆったりしていると感じるかも知れません。

中域

中域は低域に比べると引っ込んでいます。しかし充分に温かみがあり、濃厚感があり、甘くて情感に優れています。透明感はあまり高くありませんが、密度のある充実した音に感じられるでしょう。中高域に向かって前傾しているので、女性ボーカルは柔らかみがありながらも、情感に満ちた、甘い誘惑的な声質に聞こえます。歯擦音は強調されません。楽器音もソフトに感じられるはずです。

この少し豊かな中域のおかげでTITAN 6の全体の印象には安定感があり、長時間のリスニングでも疲労感が出にくいでしょう。

高域

高域は中高域で強調があり、バイオリンは明るく色づきますが、エッジは丸く、柔らかみのある優雅な音に聞こえるはずです。ピアノも温和で、わずかに明るさを抑えた穏やかな音色で豊かに奏でます。ハイハットやクラッシュシンバルの空気感は少し鈍く思うかも知れません。どちらかといえばJAZZのような大人びた音楽と親和的な高域表現になります。

サウンドステージ

密度感に少し寄せた音響なので、幅はそれほど広く感じないでしょう。奥行きも強調されません。低域の深みは少し懐が深く感じられるはずです。

コストパフォーマンス

DUNUはコスパで人気があるメーカーですが、ビルドクオリティや音質水準を考えると、このTITAN 6も充分にコスパを感じさせてくれる製品だと言えるでしょう。豊かな音色が好きなら、一考に値する製品です。

DUNU TITAN 6

8.4

装着感

8.0/10

高音

8.0/10

中音

8.0/10

低音

8.5/10

コスパ

9.5/10

Pros

  • ビルドクオリティが高い
  • 滑らかでマイルドな音質
  • 温かみがある音
  • 低域が豊か

Cons

  • シャープネスに欠ける
  • 高域が少し暗い