【レビュー】おすすめのイヤホン:Klipsch X12i

2019年7月7日

Klipsch X12i
Klipsch X12i
Klipsch イヤホン New-Xシリーズ X12i KLKX12I111

高いビルドクオリティと優美な音質で人気の高いメーカーのKlipschがロングセラーモデルX10やX11iをさらに進化させたメインストリーム向けイヤホンがX12iです。

ビルドクオリティ

Klipsch独特のカーブを描いたデザインはビルドクオリティが高く、重さは6gしかなく、耳に嵌めても軽量で快適です。ヘアライン加工されたアルミニウムには高級感があって満足感を高めてくれます。このデザインはKlipschならではです。

仕様など

スタイル: In-Ear
周波数特性: 5Hz-19kHz
感度(出力音圧レベル): 110dB
インピーダンス: 50Ω
ドライバー設計: Full range balanced armature
ドライバー形式: KG-926 Balanced Armature
遮音性: -26dB
リモコンマイク: MFi認証3ボタンリモコンマイク
接続プラグ: 3.5mm
付属品: キャリングポーチ、ケーブルクリップ、イヤーチップ5種
重量: 15g
カラー: Black

https://www.klipsch.jp/Premium-Earphone/X12i.html

音質

音質はX10iやX11iとは若干キャラクターが異なり、より快活で若い音になっています。X11iまでの優美な音色を期待していると少し裏切られた気分になるかも知れません。

低域のプレゼンテーションはやや前面に出てくるようになってきています。かなり深掘り感が感じられる低域で高域の存在感を高めるコントラスト感の高い音響を提供します。

中域は最もフォーカスが当てられていますが、中低域あたりに重心があり、やや低域方向が充実して感じられます。Klipschの他の製品と比べるとやや中域と低域の分離は靄がかって聞こえるところがあり、若干篭もっている印象を受けることがあるかもしれません。

高域は輝きや刻みはあまり強調されず、いつも通りの優美な高域が感じられます。が、低域とのコントラスト感が増したために以前より発色が良く、軽快に聞こえます。

X12iはX11iまでの機種と同じようにフラットサウンドを目指して調整されていますが、以前より低域の比重が少しばかり大きくなっているように感じられます。サウンドステージは広く、定位感も良好で分離感もありますが、以前の音になれていると若干の違和感を感じるかも知れません。スピード感は充分にあるので現代的なエレクトロダンスやポップス曲には充分な聴き応えを感じます。以前より全体の印象にメリハリ感が出ています。

コストパフォーマンス

2万円台前半で手に入るイヤホンとしてはコスパは悪くありません。クリプシュのイヤホンでしか味わえない造形美があり、独特の魅力があります。X11iまでの風雅な音とは少し異なるので、音質はやや好みを分けそうではあります。

Klipsch X12i

8.7

装着感

9.5/10

高音

8.5/10

中音

8.0/10

低音

8.5/10

コスパ

8.5/10

お気に入り度

9.0/10

Pros

  • クリプシュらしい造形美
  • 高いビルドクオリティ
  • 深みのある低域

Cons

  • 断線しやすいケーブル