【レビュー】おすすめのイヤホン:Astell & Kern × beyerdynamic AK T9IE
Astell&Kernとbeyerdynamicのコラボモデルイヤホンです。
ビルドクオリティ
T9iEはbeyerdynamic XELENTOの基本デザインを継承しています。ワイヤーのイヤホン側末端は形状記憶できるようになっていて、フィット感はわずかに向上しています。XELENTOと同じようにビルドクオリティは高く思えるはずです。
付属品にはコンプライ製品を含む10種類のイヤーチップと2.5mm→3.5mmの変換ケーブルアダプタが付属しています。
仕様など
品名
AK T9iEユニット
11mm径ダイナミック型ドライバー
形式
密閉型
周波数特性
8 – 48,000Hz
インピーダンス
16Ω
許容入力
10mW
THD
0.2%未満
ケーブル
着脱式4N純銀コーティング7N OCCハイブリッドケーブル(約120cm)
(プラグ:2.5mm4極バランスストレートプラグ、コネクター:MMCX)https://www.iriver.jp/products/product_189.php#2
付属
2.5mm4極 to 3.5mm3極L字プラグ変換ショートケーブル(約8cm)
シリコンタイプイヤーピース 7サイズ(XS/S/M/L/XL/XXL/3XL)
フォームタイプイヤピース 3サイズ(S/M/L)
レザーキャリングケース
音質
太く印象的なレスポンスの良い低域を探しているなら、このイヤホンはとてもおすすめできる製品です。サウンドステージは少し広めに感じられるでしょう。
低域
低域はソリッドでスピード感があり、膨張せずにタイトな音色を維持しています。ロック音楽を聴いても適切な応答速度が感じられ、リズムコントロールは基本的によく制御されています。ポップスでも充分なパンチを利かせた音を聴かせてくれるでしょう。豊かな印象を与えてくれる低域で、Xelentoに比べると厚みが増しているように感じられます。
中域
中域はわずかに凹んで聞こえます。楽器音はやや輪郭をぼやかして温かみのある感じで聞こえます。ボーカルは一定の太さが感じられ、充分な厚みがあるようです。中域は上下で比較的均質になるように設計されているようです。音の太さも奥行きの提示も中立的です。
高域
高域は少し拡張性があり、高さと明るさをやや強く感じさせるところがあります。パーカッションのピークにはクリスプな手応えがありますが、もっと高いところでシャープネスを強調することはありません。シルキーで清潔な音色はボーカルの息遣いを少し鮮明に聴かせてくれます。
サウンドステージ
比較的広大なサウンドステージで、クリーンで明確な音像定位感があります。正確性のある音場表現を持っています。
コストパフォーマンス
率直に言えば、このイヤホンは挑戦的であるよりは保守的です。奇抜さを避けて安定感のある音を求めている堅実な精神が感じられます。その意味で、目新しい音を求めているリスナーにはやや物足りない音に感じられる可能性はあります。エネルギッシュではありますが、落ち着いた品格を大事にした音質になっています。
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