【レビュー】おすすめのイヤホン:Noble Audio Khan
Noble Audioが新たに投入したハイエンドIEM「Khan」は低域用にダイナミックドライバーを2基、中域・高域用にバランスドアーマチュアドライバーを2基ずつ4基、超高域用に日本製ピエゾドライバーを搭載したというトリプル・ハイブリッドイヤホンです。
ビルドクオリティ
Noble Audioの芸術的デザインは一部で好感を持たれています。このイヤホンにもNoble Audioらしい美学が感じられるでしょう。フェイスプレートのデザインは素直にカッコイイです。新素材「M3」で成型されたというこの銀と黒の混じり合ったフェイスプレートは一つ一つ異なった模様になり、厳密にあなた一人だけのイヤホンデザインを提供します。Noble Audioによると、このフェイスプレートは全く酸化せず、いつまでも美しい模様を見せ続けます。
仕様など
ドライバー数 6基
e☆イヤホンの商品ページ
ドライバー構成 【低域用】10mm径ダイナミックドライバー 1基 、【中低域用】Knowles製BAドライバー 2基、【中高域用】Knowles製 BAドライバー 2基 、【超高域用】10mm径PIEZOドライバー 1基
再生周波数帯域 20 Hz to 25 kHz
クロスオーバーネットワーク 4-way crossover
能率 109 dB at 1 kHz
インピーダンス 19 ohms at 1 kHz
コネクター 2-pin/0.78mm規格
フェイスプレートカラー M3 Silver&Black
音質
KhanはライバルとなるであろうJomo Audio Trinityに比べてウォームな音色ではありません。ほぼ完全にニュートラルな音色を感じますが、プレゼンテーションはナチュラルな温度感を提供し、人によって充分に音楽的な響きを提供します。
Jomo Audio Trinityが超高域に静電型ドライバーを搭載して独自の高域音を提供しているように、このKhanも高域音からまず語られるべきです。Khanの高域はからっとした見通しの良い、音が澄み渡って聞こえてくる青空を提供しているかのようです。Trinityのレビューでディテールが少し埋もれてしまうほどの圧倒的に濃厚な空気感を感じることが出来ましたが、こちらは逆に晴れやかで、むしろ少しドライです。ディテールが非常に重視されており、音が遠くまですっきりと伸びていく感覚を味わうことが出来ます。シンバルやドラムの音が浮き上がるように聞こえる立体感が感じられるでしょう。金物の精彩を少し過剰なくらいに浮かび上がらせるので、かなり派手な高域音ですが、刺さる感じはありません。高域音のディテールに関しては現状最高の品質に近いです。
高域の圧倒的なディテールに比べると、中域は比較的自然です。厚みはやや乏しく、ニュートラルな感じが強く、個性的な音ではありません。それでもボーカルは前面に出てきますし、中域は全体的に明瞭感があり、定位の手がかりは適切で情報量は多く、レイヤリングはクリアです。ただ高域音のドライな印象を中域でも感じることができ、やや温かみに欠ける印象は受けます。そのため打楽器は少し膨らみに欠けて聞こえるかも知れません。
低域は重低音まで見通しが良いです。これは中低音の厚みと温かみの欠如のせいと思われますが、タイトで制御は行き届いているので、明瞭感がある音です。どちらかといえば重低音に妙味があり、スピード感のある硬い低域音を好む人に好かれます。とはいえ、高域の精彩に比べると低域は全般的に存在感に乏しく思えます。
コストパフォーマンス
現状最高レベルのディテールを持つ高域を持っています。そこに魅力を感じるなら、安く感じられるでしょう。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
【レビュー】Noble Audio Khan:高域の広がりと高さ、派手さに目を奪われる。覚醒感に満ちた音が別世界を見せてくれる。 | audio-sound @ premium
個人的にこのKhanの音は超大好きで、店頭試聴機聴きまくってたんですけど、最近さすがに飽きてきました。私が高域系の耳じゃないせいか、最初はその詳細で広がりのある高域に感動するんですけど、数曲聴いてくると耳が慣れてくるのか最初の感動がなくなって、耳にきつい感じが気になってきます。 とはいえ、ものすごい覚醒感を持っている音で、聴いた途端にはっとするくらい印象深い音であることは間違いないです。選り好みの
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