【レビュー】おすすめの中華イヤホン:水月雨 KXXS
水月雨の製品の中でも話題を集めている人気イヤホン、それがKXXSです。
ビルドクオリティ
亜鉛とアルミニウムの合金で作られた頑丈なハウジングは見た目にも派手です。鏡面仕上げされており、サイズは適切で耳からはみ出る部分はほとんどありません。
仕様など
タイプ:カナル型 リケーブル可能
https://www.e-earphone.jp/shopdetail/000000258212/
ドライバー:φ10mm ダイナミック
振動板材質:Diamond-Like-Carbon&PEEK
コイル:φ0.035mm-CCAW(Daikoku)
ハウジング:亜鉛アルミ合金・鋳込・彫刻・
艶出・メッキ仕上げ
再生周波数帯域:20-20000Hz(IEC60318-4)
インピーダンス:32 Ω(@1kHz)
感度:110dB(@1kHz)
許容範囲:±1dB
ケーブル:Litz 銀メッキ 4N-OFC、0.78-2Pin、3.5mm プラグ
音質
KXXSの特徴は低音表現です。外観の似ているKanas Proに比べて低域が強化されており、より安定感のある音に感じるでしょう。
低域
重低音は深く、少し強調して聞こえます。中低域はほとんど強調がありませんが、ほどよい量感と重みがあり、コントロールもよく制御されています。アタックは非常に優れていて出音が刺激的ですが、減衰は少し緩めにゆったりとしており、暖かみを残します。リズムに緩い感じはないでしょう。
中域
中域はクリーンで前傾しています。中高域に向かうほど音が伸びてきてディテールが詳細になり、とくに女性ボーカルはよくフォーカスされています。Kanas Proに比べるとアコースティックギターの音も自然に近くなっており、弦楽もディテールがよくなっています。そのため、クラシック音楽を好む人にも悪くない選択肢となります。
高域
高域はKanas Proに比べて解像度が高められています。中高域付近に強調があるので、明瞭感はかなり高く思えるでしょう。シンバルの音が攻撃的で鮮明です。しかし、一方で適度にマイルドに聴けるほどには上品さが残されており、耳障りなほど強くはなりません。さらに高域では空気感や輝きを出しつつも、音はなだらかに減衰していき、刺さるところはありません。非常に良く調整されている印象を受けます。
サウンドステージ
幅と奥行きに優れています。幅はわずかに奥行きより広いでしょう。オーケストラを表現するのに充分な立体感があります。
コストパフォーマンス
コスパは悪くありません。同じ価格帯ではビルドクオリティの面でも、音質の面でもIKKO OH10がライバルになるかも知れません。低域を好むなら、OH10が優れています。しかしKXXSの音質はIKKO OH10より明るく、むしろIKKO OH1に近づいています。低域と高域が張り出した、スケールの大きいドンシャリサウンドを味わうことが出来ます。
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