【レビュー】おすすめのイヤホン:audio-technica ATH-LS70
オーディオテクニカのLSシリーズのミドルレンジ製品です。このシリーズは上位がバランスドアーマチュアドライバー、下位機種がダイナミックドライバーを採用していますが、ATH-LS70はダイナミックドライバーモデルの最上位機種になります。
ビルドクオリティ
軽量なプラスチックハウジングはビルドクオリティも良好です。ケーブルは着脱可能でリケーブルできますが、コネクタはaudio-technica独自のA2DC端子で、汎用性は高くありません。総じて価格相応のビルドクオリティで、装着感も良好です。
仕様など
型式 ダイナミック型
https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=2890
ドライバー φ8.8mm
出力音圧レベル 104dB/mW
再生周波数帯域 5~26,000Hz
最大入力 200mW
インピーダンス 11.5Ω
質量(コード除く) 約6.5g
入力端子 A2DCコネクタージャック
● 付属品:コード(着脱式):1.2m(φ3.5mm金メッキステレオミニプラグ/L型)、
ポーチ、イヤピース(XS,S,M,L)
● 別売:交換イヤピース ER-CKM55、交換コード LS70/50専用着脱コード
ヘッドホン用着脱ケーブル HDC313A/1.2、HDC314A/1.2、HDC312A/1.2
音質
ATH-LS70はよくコントロールされた低域の上にパワフルな中域を持ち、ロックサウンドなどを楽しく聴かせるリスニング向きのイヤホンです。音質はドンシャリ傾向でウォームです。
低域はほどよい量感と質感があります。深さとインパクトがあり、ブーミーさを強調せず、タイトですが余裕が感じられ、ジェントルです。曲によっては少しゆったりして感じられる場合もあるかもしれません。
中域はクリアで詳細ですが、ボーカルは少し遠のいて聞こえます。決して濃い中域ではありませんが、ライブ感のある奥行きのある音場を実現していて、ダイナミズムが感じられます。ギターが前面に出てくる力強いサウンドでロック向きです。
高域は滑らかでよく伸張されており、透明感が感じられます。詳細で粒立ちは悪くありません。ただし、ハイエンドの高さは抑えられており、若干派手めでスパイキーに思うかもしれません。
基本的には低域と中域が織りなす抑揚の効いたダイナミズムが楽しいドンシャリロックイヤホンです。
コストパフォーマンス
1万円くらいの価格帯でロック向きの楽しいイヤホンを探しているなら、これはおすすめです。奥行き感がある音で、かつ低域は意外とゆったりした音も出せるので、JAZZなんかも悪くないです。一方で低域の存在感はありますが量感はそれほど強調されないので、人によってはEDMやクラブミュージックで少し低域に不足感を感じるかもしれません。
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