【レビュー】おすすめのイヤホン:audio-technica ATH-LS200

2019年6月18日

audio-technica ATH-LS200
audio-technica ATH-LS200
オーディオテクニカ ATH-LS200

audio-technicaのLSシリーズでは最もコスパが良好との評判もあるのがLS200です。とくに女性ボーカルの聴き応えに定評があります。

ビルドクオリティ

デザインはシンプルで派手さはありません。耳掛けスタイルで安定した装着感を実現しています。ケーブルの耳に当たる部分はワイヤー入りでフレキシブル調整可能になっています。細かな作りの良さはさすがオーディオテクニカです。

仕様など

型式 バランスド・アーマチュア型
ドライバーユニット数 2基
出力音圧レベル 110dB/mW
再生周波数帯域 20~16,000Hz
最大入力 3mW
インピーダンス 47Ω
質量(コード除く) 約6g
入力端子 A2DCコネクタージャック
● 付属品:コード(着脱式):1.2m(φ3.5mm金メッキステレオミニプラグ/L型)、
ケース、イヤピース(XS,S,M,L)
● 別売:交換イヤピース ER-CKM55、交換コード LS400/300/200専用着脱コード
ヘッドホン用着脱ケーブル HDC313A/1.2、HDC314A/1.2、HDC312A/1.2

https://www.audio-technica.co.jp/smt/atj/show_model.php?modelId=2889

音質

バランスドアーマチュアドライバーを2基搭載しています。フルレンジドライバーと超高域ツイーターという比較的珍しい組み合わせになっていますが、上位機種と比べてもバランスが良い音質になっています。

フルレンジバランスドアーマチュアのせいか、低域は量感は少し控えめですが、充分なスピード感があり、存在感は充分です。深くまで透明に聞こえるような見通しの良さがあり、音に適度な分離感もあり、自然な印象を受けます。

中域はフルレンジドライバーのおかげか自然な形で高域・低域とつながっており、音域の移行はスムーズです。ほどよい分離感はここでも維持されていて、見通し感の良い音を楽しむことができます。

高域はツイーターのおかげか空気感に富んでおり、キラキラとした風味がありますが、刺さる感じはありません。超高域に空気感があるせいか、音のディテールはよく、詳細な印象を受けニュアンスが丁寧に感じられます。シンバルの音の余韻の広がりに美しい雰囲気を感じることができるでしょう。

コストパフォーマンス

上位機種と比べて、低域をはじめ全体的な量感は抑えられていますが、フルレンジドライバーの自然なつながりと、スーパーツイーターによって実現される高域の充分な空気感によって解像度感の高い音が楽しめます。すっきりとくっきりのバランスが取れた質の高い音響はさすがオーディオテクニカといった仕上がりになっています。

audio-technica ATH-LS200

8.7

装着感

9.0/10

高音

9.0/10

中音

8.5/10

低音

8.0/10

コスパ

8.5/10

お気に入り度

9.0/10

Pros

  • 装着感が良好
  • つながりのよいシームレスな音質
  • 高域の空気感

Cons

  • 低域の量感が少し不足している