【レビュー】おすすめの中華イヤホン:NICEHCK P3
amazonで多ドライバーのイヤホンをたくさん出しているNICEHCKの廉価イヤホンです。amazonではそれなりに人気があるメーカーです。このP3はBAドライバーを2基、ダイナミックドライバーを1基搭載しているマルチドライバー機になります。
低価格ではかなりの装着感と外観
外側だけ見ればカスタムIEMのように見えます。マイカプレートがあしらわれている半透明フェイスはこの価格帯ではかなりかっこいいです。装着感も抜群とはいきませんが、悪くなく、価格を考えると優秀です。
音質
低価格でamazonで売られている中華系のマルチドライバーイヤホンは、KZブランド品なんかはだいぶ遊んだ音質のものが多い印象ですが、これは結構素直です。スペック上は40khzまで音が鳴るということになっていて、ハイレゾ認証は受けてないですが、ハイレゾ対応ではあります。
高音はサ行の刺さりは全く感じられません。印象的には丸みのある素直な音です。8khzあたりで急激に減衰するバランスになっているようで、輝きは抑えられた音質になります。キラキラ感は控えめです。耳に優しい音ですが、少し没個性的でもあります。
中域は低域に影響されやすいようです。ややウォームで濁った感じも出てしまっています。ボーカルのためにスペースは取られているようですが、声はやや遠くなったり近くなったり音域によって移ろいやすいところがあるようです。中域の存在感は充分ですが、高域との連携はそれほどよくなく、明るさはイマイチです。
低域はこのイヤホン全体のキャラクターを決定づけているほどです。中低域方向に張りだした感じの低域は中域をよく支えています。しかし、下ではあまり存在感が強くないので、サブバスは弱く、キックはややどんよりします。スピード感に劣る感じを受けるかも知れません。
つまるところ、NICEHCK P3の音は落ち着いたリラックスして聴く種類の音で、そのカスタムIEMのような見た目に反して、分析的な音ではありません。
コストパフォーマンス
見た目や装着感の良さを考えると、この価格帯でライバルはいないと思われます。音も解像度感は高くありませんが、素直で心地の良い音です。コスパは悪くないでしょう。
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