【レビュー】おすすめのイヤホン:final B1
新しいfinalのBシリーズにおいて、現在最も高い値段で販売されている機種です。
ビルドクオリティ
Bシリーズの筐体デザインはmakeシリーズを継承し、共通性があります。メンテナンス性が考慮されているとともに、装着感にも配慮が加えられており、安定感があります。同じような金属ハウジングを持つCampfire製品と比べても、装着感はより優れていると感じられると思います。少なくとも多くのレビュアーはこのシリーズの装着感に高い評価を与えています。
仕様など
型番FI-B1BDSSD
https://snext-final.com/products/detail/B1
筐体ステンレス鏡面仕上(ローズゴールド)
ドライバー1D+1BA(ネットワークレス)
コネクターMMCX
ケーブルOFCシルバーコートケーブル
感度94dB
インピーダンス13Ω
質量36g
コード長1.2m
音質
B3に比べると低域に厚みがあるのが大きな特徴です。肉付きが良く、力強い足場が音楽を支えてくれます。重低音の存在感もあり、エネルギッシュです。さらに熱気が音楽全体を暖めるほどの温度感を提供してくれます。この低域のおかげでB1の奏でる音楽は雄大さを兼ね備えています。
中域は低域にほどよく暖められているものの、基本的には見通しのよい音場を提供しています。中高域は前面に傾けられており、タムやシンバルといったリズムパーカッションやピアノのツヤ、女性ボーカルが明るく聞こえるバランスになっています。しかもこれらのサウンドキャラクターは低域の暖かみのある音を受けて、温度感を持っています。明瞭性と聞き心地を共存させ、さらにツヤを丁寧に感じさせてくれます。
高域は十分な輝きを持っており、女性ボーカルに明るさと抜けの良さを提供しています。一方でシャープネスは抑えられており、明るいながらもマイルドな聞き心地は忘れられておらず、幾分か柔らかみさえ感じさせる音です。
final自身は音の近さを重視したと主張しています。しかしそれは音場に立体感がないというわけではないようです。むしろ奥行き感は優れているように感じられます。
コストパフォーマンス
各音域のバランスの良い音質とともにモニターライクな見通し感と奥行き感を持っており、finalの新シリーズのポテンシャルを感じさせてくれる機種です。ビルドクオリティは高く、価格相応の魅力は十分にありますが、個性派ではなく、音質的には正統派です。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
【レビュー】final B1:原音忠実を謳うが、たしかにそれっぽいモニターライクな印象を受ける。正統派で少し面白味には欠けるかも | audio-sound @ premium
Bシリーズのスタンダードモデルとされるだけあって、イヤホン単体としての完成度は高い印象を受けるが、なんとなく「こういう音よく聴くよね」って印象を受ける音でもある。5万円以上くらいのちょっと高めのイヤホンではありがちな、全帯域をそれなりに丁寧に聴かせる感じがあり、完成度は高いが、特色に乏しく、たとえばEarSonics …
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