【レビュー】おすすめの中華イヤホン:TRI Audio TRI-i3
一部で人気のある格安中華イヤホンメーカー、TRI Audioの新作イヤホンです。平面駆動型ドライバーを搭載しているのが特徴です。
ビルドクオリティ
アルミニウム筐体で工作精度は非常に良いです。ハウジングは平面駆動型ドライバーを搭載している関係か大きめになっていますが、耳穴に向かってノズルが嵌まるようなデザインになっており、装着感は高めです。
mmcxコネクタの噛み合わせも良く、継ぎ目も丁寧に処理されているので、外観的な不満はほとんどないと思います。シンプルなシルバーのデザインだけで、カラーバリエーションが少ないのが少し残念に思われるかも知れません。
仕様など
仕様:
Aliexpressの商品ページ
1。製品名: トライ I3 ハイブリッドで耳イヤホン
2。ブランド: トライ
3。モデル:I3
4。イヤホンタイプ: インイヤー
5。インピーダンス: 15Ω
6。イヤホン感度: 103デシベル/mW
7。周波数範囲: 20-40000Hzインターフェース: MMCX コネクタ
10.Connector: 3.5 ミリメートル MMCX
11。ケーブル長: 1.25m ± 04 センチメートル
12。カラー: シルバー
13。ケーブルでかどうか: はい
14。 かどうかとマイク : なしマイク
15.Whether 缶の交換ケーブル: はい
16.Cable 素材: 銀メッキ銅ケーブル
17.ドライバーユニット:平面磁気 + 複合 8 ミリメートルダイナミックドライバ + バランスドアーマチュアドライバー
音質
音質は平面駆動型らしい広い音場表現と安定感のある低域を持っている、聴き心地の安定したサウンドになっています。
低域
低域は前面に出てきやすく、中低域の下の方で盛り上がってくるような、厚みのあるサウンドになっています。クラシック音楽ではホールにいるような深く重い低域を感じさせてくれ、ドラムも下で重く広がりつつも、リズムコントロールのある締まりの良い音を聴かせてくれます。曲によって少し量感が強くなるところはありますが、適度な暖かみもあって聴き心地のよい低域です。
中域
中域も充分に前面に出てきます。奥行きはほどほどですが、左右の広がりに優れており、オーケストラの表現も充分な定位を感じさせて聴かせてくれます。音は充分なボディを持っており、太く豊かに表現され、個々の音の定位も広い音場に丁寧に表現されるので、分離感は強くありませんが、個々の楽器はしっかり認識されます。中高域ではより音の輪郭がくっきりするようになっており、ピアノ音やシンバルは粒立ちが明瞭に感じられ、弦楽や金管は豊かな中域から力強く立ち上がっていくように聞こえます。
高域
高域は明瞭です。ツヤを適度に調整して派手にならない、透明感のある音になっているので、きつい感じがありません。しかしシンバルの空気感はやや多めに感じられるようになっており、弦楽も高くまで伸びるように聞こえます。少し硬い感じのある高域ですが、抜けはマイルドです。ただし、ギターとハイハットの音は少し混濁しやすく、わずかにうるさげになりやすいところはあります。イヤーピースを選ぶ必要があるかも知れません。
サウンドステージ
幅と奥行きに優れていますが、とくに幅は広く感じられ、パノラマです。スケール感の大きな、オーケストラを聴くのに充分な音場が感じられるでしょう。
コストパフォーマンス
平面駆動型ドライバーを搭載したイヤホンとしては完成度が高いだけでなく、廉価で入手できるのが素晴らしいです。音にボディの豊かさを求める人には魅力的な製品です。ビルドクオリティも高く、この価格で手に入るというのは素直にコスパが良いと判断できます。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
ディスカッション
コメント一覧
興味深く読ませて頂きました。
amazonの表記では、i3の筐体はステンレスだったはず。アルミ合金になったのはi3proからだったと記憶しています。
当時、キャンペーン等で15K以下~20K以上まで変動する不思議なイヤホンでした。
音は、良い所も悪い所もない主張する所のない素直な音だと感じました。逆に言えば、こんなドライバだからこんな音だと主張することがないように上手くバランスをとっているとも言えると思います。どんな楽曲でもそつなくこなすイヤホンでしょう。
ただ、i3はとても重くて、しっかり保持固定できるイヤーピースでないとぽろぽろ外れて使いものにならない。また、筐体が大きくかつステンレスの為に冷たいというのもマイナス印象でした。