【レビュー】おすすめの中華イヤホン:BGVP DMS
人気が高い中華IEMメーカーBGVPの6BA+1DDのイヤホンです。同社の比較的ヒットしたイヤホンDMGの設計思想を受け継いでいるようですが、音質は少し異なります。やや高域の主張が強かったDMGよりは高域がマイルドになっており、自然な味付けに感じられるでしょう。
ビルドクオリティ
梱包は簡素です。BGVPのイヤホンにはキャリイングケースが付属していません。
DMSは、DMGのデザインを修正したような外観を持っています。材質はDMGと同じようにアルミニウムを丁寧に加工して作られており、DMGと同じようにビルドクオリティは優秀です。
フェースプレートはBGVPのロゴデザインに似た通気孔を持っています。DMGにあったノズル機能は廃止されました。効果はあまりない機能だったので、安全性のためにオミットしたのは合理的な判断と言えます。
仕様など
▷パラメータ:
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駆動ユニット: 6ユニット可動鉄( Knowels + BGVP )+複合振動板可動リング
歪み率:≦0.5 % (1khz )
周波数応答: 10 Hz~40 khz
感度:≧110 dbspl/MW
インピーダンス: 12Ω
リード線:1.2m±5 .%
線状:高純度単結晶銅銀メッキ線材
重量:単体で約6.4 g
音質
4BA+2DDのDMGに対し、6BA+1DDの構成のDMSは一見、高域方向に音質が拡張されたように思うかも知れません。しかし、DMSの高域はDMGよりマイルドです。
低域は平坦な印象を受けます。深掘り感はかなりしっかりしており、ウーファーサウンドは充分に感じることができます。中低域の持ち上がりはDMGに比べるとゆるやかに思えます。
中域におけるDMGとの大きな差は女性ボーカルの存在感です。DMGでは少し活気の抜けた感じがありましたが、DMSでは艶やかな色合いを見せてくれます。DMGとDMSを聞き比べてみると、DMSのほうがより中域に比重を置いていることがわかります。
高域はDMGの前屈みでディテール感を見せつける音に比べると落ち着きました。高域の解像度や光沢感は明らかにDMGのほうが魅力的に映るでしょう。
ステージングは優秀です。中域では広々とした空間を感じることができます。この音場の広さもDMGより優れている点の1つです。
コストパフォーマンス
7基もドライバーを積んで2万円以下で買えるという見た目上のコスパの良さが魅力です。音質は思ったより普通ですが、それでも音場の広さや女性ボーカルの聞こえなどを考えると、十分に魅力的でしょう。ただより低価格で買える人気機種DMGのほうが高域表現の美しさで第一印象に優れるので、DMGのインパクトに比べると、少しおとなしく思えることは事実です。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
ディスカッション
コメント一覧
この機種って音漏れは、いかがですか?ベント穴がけっこう大きめなので通勤に使うにはどうかな?と心配なんです
外側にベント穴のないほぼ同じデザインのDMGと聞き比べてみたんですけど、たぶん音漏れにそんなに差が無いと思うんですよね。
ただベント穴が空いていることは事実なので、人と接触する満員電車なんかでは使いづらいです。精神衛生的に。