【レビュー】おすすめのイヤホン:Victor HA-FW1500
JVCのWOODシリーズの最新作がVictorブランドから発売されました。
ビルドクオリティ
デザインは最近のJVCのイヤホンのデザインを踏襲しています。HA-FD01に近いデザインになっており、装着感に改善が見られています。シュアがけをする場合は左右を逆にしてケーブルにつなげば対応できます。
仕様など
型名 | HA‐FW1500 |
---|---|
型式 | ダイナミック型 |
ドライバーユニット | 口径11mm ウッドドームドライバーユニット |
出力音圧レベル | 103dB/1mW |
再生周波数帯域 | 6Hz ~ 52,000Hz |
インピーダンス | 16Ω |
最大許容入力 | 200mW (IEC*) |
ケーブル | MMCX端子型着脱式1.2m(Y型) OFC線 φ3.5mm24金メッキ ステレオミニプラグ |
質量 (ケーブル含まず) | 約15.0g |
付属品 | スパイラルドット+(プラス) イヤーピース(S、MS、M、ML、L各2個)、 キャリングケース |
https://www.victor.jp/headphones/in-ear/ha-fw1500/
音質
WOODシリーズ独特の渋みと深みのある音色はそのままに、これまでにない、より明るく詳細な音場を実現しているのが特徴です。
低域
沈み込みがよく、深いところで重みを出す低域が特徴的です。これまでのWOODシリーズでは厚みを重視した音作りが主流でしたが、HA-FW1500の低域は中域からよく分離された深堀り感を重視した音になっています。濃厚感や温かみは少し減りましたが、代わりにディテール感は少し増しました。
中域
中域はWOODシリーズの中では清潔感が強くなっており、HA-FD01に似たようなフラットさを意識したサウンドになっています。楽器音とボーカルの分離もよく、高域がより明るくなったせいで音場のブライトネスも増していて、これまでの製品より見通しの良いサウンドになっています。
高域
高域のディテールは増しており、WOODシリーズでは最も高い位置にまで届いているかのような突き抜けと空気感が感じられます。これまではよりアコースティックな音響デザインを意識して、中域にフォーカスされていましたが、高域が現代的な音楽に合うような開放的な音響デザインになったせいで、いくぶん重心が高くなった印象を受けます。
サウンドステージ
低域の深堀りと高域の開放感はサウンドステージに縦方向のワイドレンジ感をもたらしています。左右の広がりと奥行き感も高めです。
コストパフォーマンス
これまでのWOODシリーズとは異なり、ブライトネスが強めの明るいサウンドになっていることは少し好みを分けそうです。音場の見通し感は改善され、現代的な音楽への対応力も高まった一方で、中域から低域にかけての濃厚な空気感は薄まりました。音像は明瞭になり、クリアなサウンド表現になりましたが、WOODシリーズ独特の風味はその分薄味になってしまったとも言えます。十分な音の太さがありますが、中域での音の厚みは減ったように感じられるかもしれません。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません