【レビュー】おすすめの中華イヤホン:TENHZ P4 PRO

2020年3月15日

TENHZ P4 PRO
TENHZ P4 PRO
TENHZ P4 PRO イヤホン カナル型 MMCX 3.5MM 4BA 4個バランスドアーマチュア コスパ高い KNOWLES中級ドライバー採用 高音質 ステレオ HIFI Kinboofi (炭素繊維 マイク無し)

TENHZ P4 PROはかなり格安で手に入る4BAドライバーイヤホンです。フラットでほぼほぼニュートラルな音質を持っています。

簡素な梱包と豪華な付属品

外箱は簡素ですが、付属品はかなり豪華です。高級感のあるレザーケースが付属しています。レザーケースはマグネットで開閉されますが外れやすいので、個人的には、できればマグネットじゃない固定のほうが良かったです。このレザーケースの大きさは充分で、持ち運びには便利です。

ビルドクオリティは標準的です。とくに素晴らしい出来映えというわけではありませんが、チープ感がなく、バリなどもありません。ステムのデザインが秀逸でかなり心地よく耳に入ってきて密閉性が高いです。そのおかげで高い遮音性が期待できます。

音質

全体的な印象はフラットでニュートラルです。

低域はやや濁りやすいところがあります。重低音では鳴動感はあまりなく、清潔な印象を低域に与えています。演出は少なくニュートラルな色合いで細部を聴かせる音です。膨張感もなく細い印象を受けるかも知れません。存在感はやや控えめです。

中域はなめらかで、低域から高域へのスムーズな繋がりを担っています。少しウォームに感じられます。全体的に演出観が少ない素直な音で、近めに聞こえるボーカルも自然です。あまりにニュートラルで手応えは少ないので、もしかすると暗くおとなしめに聞こえるかも知れません。

高域は中域との連携がスムーズで、自然につながっていますが、わずかに輝きを強調してこの音域でだけ、少し演出が加えられている感じがあります。高域に派手さはありませんが、シンバルの音にはシャープなエッジが感じられ、ほどよく浮き上がります。ただ中低域のおとなしめな色合いとの兼ね合いを考えると、少し攻撃的な印象もあります。解像度感は高く、鮮明度も高いですが、ややスパイシーさを強調する音です。

サウンドステージはそれほど広くなく、平均的な奥行き感と幅を持っています。

コストパフォーマンス

フラットなサウンドの音が好きならば、コスパは悪くありません。しかし、演出感が中途半端で、もう少し演出を強くするか、逆にもっとニュートラルにするかはっきりさせたほうがより面白味のあるイヤホンになっていたかも知れません。ニュートラルでフラットな中低域の音の上にある、中途半端にシャープな高域がやや不格好に聞こえます。画竜点睛を欠く。

TENHZ P4 PRO

8

装着感

8.5/10

高音

7.5/10

中音

8.0/10

低音

8.0/10

コスパ

8.0/10

Pros

  • フラットでニュートラルな音質
  • 豪華な付属品

Cons

  • わずかに悪目立ちする高域