【レビュー】おすすめの中華イヤホン:SHANLING ME500

2020年7月3日

SHANLING ME500
SHANLING ME500
【国内正規品】 SHANLING ハイブリッド デュアルユニット カナル型 イヤホン ME500 8芯 着脱式 MMCX ハイブリッドケーブル

アンプやDAPで優れた製品を世に送り出してきたShanlingがその知見を凝縮して、創立30年に合わせてブランド初のハイブリッドイヤホンを発売しました。完成度は高いです。

ビルドクオリティ

ME500はハウジングにクロムを採用しています。磨き上げられたフェイスプレートは反射光でキラキラと輝き、見栄えは非常によいです。

コネクタはmmcxです。噛み合わせは少し硬く、ケーブルをしっかりと固定してくれます。全体的なビルドクオリティは高いと言えます。

付属品も豪華です。多数のイヤーピースが用意されており、イヤホンケースについては日本国内版はアルミケースが付属するようです。海外版ではフェイクレザーケースの場合もあるようです。

仕様など

タイプ
カナル型イヤホン


ドライバー
10mmナノコンポジットダイアフラム採用ダイナミックドライバー
Knowles製バランスド・アーマチュアドライバー
TWFK-30017(デュアルユニット)


再生周波数
20Hz~40,000Hz


インピーダンス
18Ω


感度
111±3dB/mW


出力
-mW


ハウジング素材
真鍮


ケーブル
8芯ハイブリッドケーブル 着脱式 MMCX
高純度無酸素銅(OFC)+銀コート高純度無酸素銅(OFC)


ケーブル長
1.3m


プラグ
3.5mmステレオミニ


重量
約43g (イヤホン片側:約12.5g)


付属品
イヤーピース(SoundStage Eartips) S/M/L x各1ペア
イヤーピース(Vocal Eartips) S/M/L x 各1ペア
イヤーピース(Balanced Eartips) S/M/L x 各1ペア
イヤーピース(Bass Eartips) S/M/L x 各1ペア
低反発イヤーピース(Memory Foam Eartips) M x2ペア
クリーニングツール x1
メタルキャリングケース x1
説明書 x1


型番/JANコード/色
ME500 (4562481517508、グレー)

https://www.itohya.jp/product/shanling/me500.html

音質

ME500の全体のキャラクターは明るく、開放的であるように感じられると思います。ステージングは非常に優れています。

低域

低域はよくコントロールされたスピード感のある音を鳴らします。低音は横幅の広がりを感じさせますが、重低音は深くなく、明るい見通しの良い印象を与え、一般的にタイトな音に聞こえるでしょう。暖かさには少し欠けるかも知れません。低域に明瞭さを求める人のための音で、モニター的と言える音です。

中域

中域では透明感を出しつつ、自然な音の広がりを維持して聴き心地を安定させています。ボーカルバランスは中域でほぼ均等になるように配慮されており、男性ボーカル女性ボーカルともに一定の濃さとボディを維持して聞こえてきます。女性ボーカルは前面に出て、絹のように滑らかに高域へとつながります。楽器音は中高域で少し明るい印象を与えてくれますが、適切に奥行き感が維持されているため、ガチャガチャ混雑する感じはありません。

高域

高域は比較的詳細です。人によってはやや高域の出音が強すぎる印象を受けるかも知れません。しかし、中域のあまり凹まないニュートラルな雰囲気が高域音を細く感じさせすぎない程度にバランスを取っています。基本的には風通しが良く、詳細なディテールを持っています。場合によってわずかに緊張感が出すぎるところはあるかもしれません。

サウンドステージ

総じてステージングは良好です。高域のディテール感のおかげで適度の分離感があり、中域では奥行き感が感じられます。適度に明るさが維持された空間は見通しにも優れています。

コストパフォーマンス

270ドル前後という海外価格で見ると、非常にコスパが優秀に思われます。日本での現状の販売価格は35000円ほどになっているので、若干割高感があるかも知れませんが、それでもコスパは優秀なイヤホンです。

より詳しい情報

より詳しい情報については以下のレビューを参考にしてください。

SHANLING ME500

8.8

装着感

8.5/10

高音

9.0/10

中音

8.5/10

低音

8.5/10

コスパ

9.5/10

Pros

  • ビルドクオリティが高い
  • 付属品が豊富
  • 高域が詳細
  • 見通しが良い
  • 音場が広い

Cons

  • 場合によって過酷な高域
  • 低域は少し明るすぎるかもしれない