【レビュー】おすすめのイヤホン:RHA MA750
スコットランド、グラスゴーのオーディオメーカーRHAが生んだMA750は発売以来長らくファンに愛され続けている名機です。
ビルドクオリティ
RHAのイヤホンのビルドクオリティは一般的に高く評価されています。このMA750も例外ではなく、磨き上げられたステンレス鋼が高級感を醸します。なめらかに加工されたこのステンレスハウジングは、装着感が考慮された人間工学的カーブを描いて耳にぴったりと収まります。MA750のこの素晴らしいフィット感が高く評価されている理由の一つです。
さらにRHA製品は大量のイヤーピースを付属することでも知られています。RHAはイヤホンにとって装着感が最も音質に影響を与えることを熟知しています。これは一流メーカーであることの端的な証明となるでしょう。
仕様など
ドライバー
https://www.rha-audio.com/jp/products/headphones/ma750
ハンドメイド560.1ドライバー
感度
100dB
ケーブル
1.35m, 強化, OFC
周波数帯域
16 – 40,000Hz
定格/最大電力
1 / 5mW
接続
3.5mm, 金メッキ
インピーダンス
16 ohm
重量
35g
メーカー保証
3 年
音質
その外観的美しさと同じくらい、MA750はその音質によって愛されてきました。
あらゆる音の支えとなる低域からして優れたサウンドデザインを感じることができます。MA750の低域は一般に中低域で「厚み」を強調するほかのダイナミックドライバー機とは異なり、非常にフラットな印象を持っています。そのおかげで深淵に沈んでいくように、リスナーは重低域までスムーズに音を感じることができ、地の底から静かに湧き上がるエネルギーを感じることができます。振動感が丁寧に伝わるこの低域の音は号砲を轟かせる空間支配力はありませんが、必要に応じてパワフルな熱量感を提供します。この質の良い低域がMA750に独特の味わいをもたらしていることは間違いありません。
中域も低域と同様にフラットな印象を与えますが、音色はさらにニュートラルです。音場に一定の暖かみを感じさせつつ、そのステージを良好に拡張しており、開放的にしています。中域では質感とディテールにこだわったソリッドな音響が実現されており、優れた定位感とボーカルの詳細な再現を聴くことができます。音に色づけすることを拒んでいるかのようなニュートラルサウンドですが、しかし、そこには確かな風味があり、無味ではなく繊細に音が聞こえてきます。
高域もピーク感のないフラットな表現になっています。しかし高域はかなり拡張されて上に伸びていくので、音場は非常に明るく感じられます。天上にまっすぐ向かうような鋭さを持ったシャープエッジを感じることができます。
MA750はバランスドアーマチュアほどではありませんが、ダイナミックイヤホンにしては価格帯最高レベルのディテール感を持った音を奏でることができます。音場も広く、開放的です。しかし引き換えに音は細身になっており、金物は少し尖って聞こえる場面はあるでしょう。
コストパフォーマンス
RHA MA750はコストパフォーマンスが非常に高いイヤホンだと一般的に認められています。高いビルドクオリティと独特の繊細な解像感を持つ音質は、この価格帯で最強という声に充分応えるものです。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
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