【レビュー】おすすめの中華イヤホン:NICEHCK EBX
最近はほとんどのイヤホンがカナル型になっており、インイヤー型は珍しいですが、そのインイヤー型の中でもとくに高品質なイヤホンは稀になります。現状数少ないインイヤー型の高級モデルがこのNICEHCK EBXになります。
ビルドクオリティ
NICEHCKらしく外装は簡素ですが、本体のビルドクオリティは高いです。質感の良い金属製の筐体にノズル部分だけプラスチックで仕上げられています。大きめの円周を持つノズルとやや重たいハウジングは耳に少し負担感を感じさせるところはあるかも知れません。
シュア掛けも可能ですが、付け心地は硬めになりますので、耳が小さい人は金属の硬さと重さのせいで少し痛みを感じる場合があるかも知れません。
仕様など
仕様:
インピーダンス:32Ω
1.再生周波数帯域:20-20000Hz
2.感度:120±3dB(1KHz)
3.振動板:振動板には日本のPETフィルムを採用
4.コネクタ:MMCX
5.ドライバー:14.8mmΦダイナミック型
6.プラグ:3.5mm
7.ケーブル:1.2m 8芯銀メッキ線と高純度銅線のミックスケーブルamazonの商品ページ
梱包内容:
NICEHCK EBX ダイナミックドライバ 可着脱式 金属インナーイヤー型イヤホン
8芯銀メッキ線と高純度銅線のミックスケーブル*1本
NICEHCKイヤホンケース*1個
イヤーピース各種
イヤホン結合バンド*1個
音質
開放型らしく、高域に鮮明感と抜けの良さを同居させており、この音域でシャープネスのある音が気持ちよく味わえるのが一番の魅力です。
低域はコントロールが聴いており、わずかに前方に張り出して聞こえます。重低音はそれほど強調されないので深掘り感はそこそこです。またインイヤー型の特性としてどうしてもパンチに乗る重量感は軽めになる傾向にあるので、ベースに濃い色味を求める人には向かないかも知れません。
中域は低域に比べて少し引っ込みますが、清潔感があります。女性ボーカルの精彩がよくなるように高域近くが持ち上げられていますが、どちらかといえば一貫性があり、あまり脚色を感じません。低域音が少し中域に滲み出す傾向があり、ウォームな音色です。
高域はとくにシンバルがシャープネスが利いていてきれいに聞こえます。かなりエッジが強調されますが、インイヤー型のためか抜けは良く、刺さる感じはありません。シンバルに尖った味わいを求める人にはこのイヤホンは魅力的に映るはずです。普通はシンバルが刺さらずに心地よく尖って聞こえることはほとんど期待できませんから。
ステ-ジングも非常に良く、開放的です。
コストパフォーマンス
インイヤー型らしい、高域のシャープネスと開放的な音場を同居させて聴き心地の良い音は魅力的です。装着感がかなり人を選ぶので注意が必要ですが、コスパは悪くありません。
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