【レビュー】おすすめの中華イヤホン:Kinera Freya
Kinera Freyaは価格以上の豪華なパッケージが魅力のイヤホンです。
ビルドクオリティ
Kinera Freyaのパッケージはブランド共通の六角形のボックスに入っています。箱を開けるとFreyaについての多くのメッセージカードが入っています。
Kinera Freya本体はとても手間をかけて作られていることがわかります。アートワークは北欧神話の女神のイメージに則って構成されています。金箔が施され、渦を巻くような独特の意匠が目を引きます。それは大理石のようにも見えます。
仕様など
- イヤホンのタイプ:クワッドドライバーハイブリッドインイヤーモニター(IEM)
- ドライバー構成:3つのバランスアーマチュアドライバー(BA)と1つのダイナミックドライバー(DD)
- 周波数応答:20Hz-20kHz
- インピーダンス:22Ω
- 感度:110±2db
- 色:青と白
- コネクタインターフェイス:0.78mm 2pin
- ジャックタイプ:3.5mm(TRS / TRRS)
- ケーブル:0.78 mm 2ピン3.5 mm高純度銅取り外し可能ケーブル
- パッケージ内容:Freyaイヤホン、複数の延長ケーブル、3ペアの異なるサイズのイヤーチップ(S、M、L)、およびイヤホン収納ボックス
音質
Kinera Freyaのサウンドシグネチャーは中域が前進的で、全体的にバランスが取れているのが特徴です。比較的自然な音質を持ち、クリアでボーカルフォーカスに優れています。
低域
低域はゆったりしていて自然な質感を持っています。強調される中低域によってフルボディの音色が提供され、全体的な雰囲気はウォームです。ですが、音が厚く太くなりすぎることはありません。低域はパンチがあり、音楽的なノートを再生します。ボーカルを支えるように音は少し膨張し、十分なボディを提供しますが、中域の優位は保たれています。
中域
Freyaの特徴的な中域はボーカルを非常に際立たせます。自然で温かい色調を持ち、前進的で滑らかに伸びるボーカルは、音楽的で甘美です。楽器とボーカルは丁寧に提示されており、混雑はありません。Freyaは中域で最も輝き、ディテールが描きこまれているイヤホンで、透明感のあるスムーズなサウンドを持っています。
高域
中高音域の強調と高域でシャープネスを適度に演出することで、Kinera Freyaは滑らかであるにも関わらず、明瞭で輪郭感の優れたサウンドを実現します。パーカッションには説得力があります。しかし中域への配慮からか高域はプレゼンテーションの点で中域に少し劣ります。繊細さという点では物足りないところがあるかもしれません。分離感は良好で抜けも悪くありませんが、少し鈍い印象を受けるかもしれません。
音場
Freyaの音場は広々としています。ゆったりした低域と前面に出てくるボーカルによって、全体的に少し親密なプレゼンテーションに思えます。中域のレイヤリングは良好で非常にきれいに見通しよく聞こえますが、中域に比べると高域は少し定位があいまいに聞こえるかもしれません。全体的に音楽的で中域がしっかりと前に出る美しい空間になっています。
コストパフォーマンス
Kinera Freyaの豪華なパッケージと瀟洒で優美なビルドは女神の名を冠するにふさわしいものです。それはたしかに神々しく見えます。そしてそのサウンドは豊かなボーカルを実現しており、穏やかで朗らかなレディを思わせます。Kinera Freyaはこの価格帯で非常によくできたイヤホンであることに間違いありません。とくに朗々と歌う美声を愛する人には魅力的に映るでしょう。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にしてください。
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