【レビュー】おすすめの中華イヤホン:FiiO FH3
FiiO FH3は非常にコスパが良いと評判のイヤホンです。FiiOの人気ラインナップのミドルエントリーモデルですが、FHシリーズで最も新しい製品で最新技術がふんだんに盛り込まれています。
ビルドクオリティ
FiiO FH3のドライバーは頑丈な金属製シェルに収められています。多くの人にとって装着感は非常によく、耳にすんなりと収まり、固定されます。一部の人には金属シェルが耳に当たって少し痛いかもしれません。mmcxコネクタはよくできていて、噛み合わせは良いです。付属品も豪華で、イヤホンケースや大量のイヤーピースが揃っています。ケーブルも取り回しが良く、しなやかです。
仕様など
- 周波数特性:10Hz~40000Hz
- インピーダンス:24Ω
- 感度:114dB
- ケーブルコネクタ:mmcx
- BAドライバー2基 +ダイナミックドライバー1基による3Wayハイブリッド構成ユニバーサルIEM
- 独立した2基のKnowles製BAドライバーを採用することで、澄み切った高域としなやかな中域、広大な音場を再現
- ベリリウムコーティング10mmダイナミックドライバーを採用。高速応答性と力強い低域を実現
- 高域用BAドライバーをノズル先端に近づけて配置することで、付帯音を低減
- 音導管を帯域別に分割・最適化することでドライバーの真価を発揮させる特許技術「S.TURBOテクノロジー v2.0」採用
- 外耳と中耳の圧力を均一化することでサウンドステージ再現を大幅に改善し使用中の聴覚の疲労を緩和する、特許技術「バランスド・プレッシャーリリーフ・テクノロジー」採用
- 航空宇宙グレードのアルミ・マグネシウム合金製シェル
- 銀メッキ高純度単結晶銅線・3.5mmプラグ・MMCX端子のケーブルが付属
音質
FiiO FH3は音楽にスリリングな体験をもたらしてくれるバランスの良い音質を持っています。価格帯では優れた明瞭性を持つ解像感と歪みの少なさによってそのサウンドは生き生きとして聞こえ、あらゆる音楽ジャンルに適応します。
その価格を超えた高い解像度はテクスチャの点で上位機種であるFH5を凌駕しており、総合的なサウンドクオリティでもFH5に勝るとも劣りません。付属品の量などパッケージ全体のクオリティでFH3はFH5の下位機種である位置づけは変わりませんが、サウンドパフォーマンスにおいては拮抗あるいは逆転します。
低域
深いところまで到達するFiiO FH3の低域は音楽の底辺にリアリズムを生み出し、クラブミュージックをエキサイティングなものにします。録音状態の良い音源を選ぶと、その深さをそのまま実感することができます。パワフルで重みのある太い低域ですが、中域との分離が意識されて厚みは抑制されています。低域は重量感をしっかりと感じさせつつ、それによってボーカルが聞こえにくくなることはありません。
中域
中域は広く、ボーカルが印象的に聞こえる響きの空間が用意されています。光沢感があり、明瞭感も高く、歪みの少ない空間は音の自然な広がりと響き、質感を維持しつつ、やや広めの定位ではっきりと詳細に聞こえます。ボーカルは非常に鮮やかに聞こえるので、男性であれ女性であれ、ボーカルのある音楽を十分に楽しませてくれます。透明感に優れており、ニュートラルでありながら音楽的に聞こえます。
高域
FiiOはFH3の高域を丁寧に作り込みました。FH1sに比べると、非常にモニター的でまじめな分析的サウンドがそこにあります。FH1sの楽しくエネルギッシュな高域はメタルミュージックやEDMをわくわくさせるものがありましたが、ピーキーで荒々しいところもありました。FH3は明瞭感を高め、ディテールを強調しつつも、FH1sより落ち着いて聞きやすいサウンドを提供します。これにより高域はより中域と調和し、全体の統一感は大きく向上しました。
音場
FiiO FH3は価格帯で標準的な音場を提供します。奥行きと幅で優れており、中域が広く感じられる自然なバランスの音場になっています。
コストパフォーマンス
FiiO FH3はFiiOサウンドの新たなスタンダードを示す金字塔です。それは総合的に同じ価格帯のほとんどすべての機種を圧倒し、サウンドパフォーマンスで上位機種にすら匹敵します。FH3は1万円台の新たなスターパフォーマーです。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にしてください。
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