【レビュー】おすすめのイヤホン:FAudio Minor

2020年3月15日

FAudio Minor
FAudio Minor
Faudio イヤホン Minor FA-2330

FAudio MinorはPassionMajorの間を埋める中間の値段設定がされた機種です。FAudioらしい押し出し感は最も強いかもしれません。FAudioのガッツのある音に惚れ込んでいるなら、この機種は魅力的に感じられるはずです。

ビルドクオリティ

基本的なデザインはMajorやPassionと似ており、ハウジングはアルミニウムで頑強さの割に軽量です。音導管はMajorと同じステンレス製になっており、Passionよりは重みがあります。

仕様など

イヤホン筐体 6061-T6 アルミニウム筐体
ドライバー 10mm ベリリウムコーテッド・メディカルファイバー素材 ダイナミック型ドライバー
音導管 ステンレススティール製サウンドチューブ
採用独自技術 Triple Built-in Acoustic Chamber (T.B.A.C)
周波数特性 15Hz – 24kHz
インピーダンス 24Ω
感度 112dB
遮音性 -20dB
イヤホン端子 ベリリウム銅加工されたカスタム2pin端子(0.78mm)
ケーブル導体 銀メッキ銅導体
ケーブル長 約118cm
イヤホン端子 3.5mm ミニ端子
付属品 Sliver Plated Litz Cable
キャリングケース
クリーニングツール
1/4 アダプター
イヤーチップ(FA Foam x 1, FA Vocal (S/M/L), FA Instrument (S/M/L))
保証書(1年間)

https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Consumer+AUDIO&cell002=FAudio&cell003=Minor&id=192

音質

FAudioらしいパワフルさと繊細さを兼ね備えた音です。アタックが強めで押し出しが強く、元気な音を聞かせてくれます。

低域

ベースはやや膨らみのある暖かなサウンドになっており、音場全体をよく支えています。ドラムキックは重みがあり、重量感がダイレクトに感じられる踏み込み圧があります。このドラムキックとベースがやや太めに深みと重さを出してくれるので、低域に十分な存在感があり、音場全体のメリハリが整っています。

中域

中域は少し清潔にされており、中高域の押し出し感が強く感じられるように調整されているように思われます。Passionの持っていた音のキレや繊細さをさらに押し出しよくした感じで、手応えが強く、このあたりにベリリウムらしい硬質さを感じます。ツヤもはっきりと出してくれます。

高域

高域は緻密で繊細です。メディカルファイバー素材は元々BAのような繊細を感じさせるところがありましたが、Minorではさらにかっつりした輪郭の硬質さも加わり、かなり手がかりの多い印象を受けます。音のニュアンスを風味としてよりは明瞭な粒立ちとして感じさせる解像度感があります。この高域のおかげで、Majorに比べて目鼻立ちの整った、凛々しいサウンドに聞こえます。

サウンドステージ

押し出しが強い感じではありますが、低域で深堀り感もあり、高域方向では音が細めで緻密なところがあり、音場は相対的に広く感じられます。

コストパフォーマンス

繊細でしかも元気な音が好きなら、Majorよりこちらが好ましいと思うはずです。本体価格はMajorのおよそ半額なので、そういう人にはコスパが高く思えるでしょう。

FAudio Minor

9

装着感

9.0/10

高音

9.0/10

中音

9.0/10

低音

9.0/10

コスパ

9.0/10

Pros

  • 高いビルドクオリティ
  • 高級感のあるデザイン
  • 温かみと深みのある低域
  • アタック感のある音
  • 繊細で緻密な中高域

Cons

  • 押し出しが強い