【レビュー】おすすめのイヤホン:UniqueMelody MAVIS

2019年6月27日

UniqueMelody MAVIS
UniqueMelody MAVIS
UniqueMelody MAVIS (メイビス) UNM-3157

UniqueMelodyがMIX Waveと組んで共同開発したハイブリッドIEMがMAVISです。低域重視かと思いきや意外とバランスの取れている機種です。

ビルドクオリティ

外装は簡素です。本体のビルドクオリティは高く、なめらかな質感の筐体に筆記体でUniqueMelodyやMavisのロゴがきれいにあしらわれています。

仕様など

ドライバー
ハイブリッド型(ダイナミック型ドライバー + バランスドアーマチュア型ドライバー)
ドライバー構成
4 ドライバー
Low x 2(ツインダイナミックドライバー), Mid x 1, High x 1
クロスオーバー
3ウェイ・クロスオーバー
周波数特性
20Hz – 18kHz
入力感度
111dB
インピーダンス
25.3Ω
入力端子
3.5mm ミニ端子
付属品
IEM Cable
メタリック キャリングケース
クリーニングツール
イヤーチップ
保証書(1年間)
使用上の注意
ハイブリッド型イヤホンは、低域向けにダイナミック型のドライバーを使用している為、左右のフェイスプレート部分に空気穴があります。その為、耳にイヤホンを装着した際に「ポコッ」というような音が空気圧の調整により鳴ることがありますが、こちらの症状はダイナミックドライバーを搭載したことによる「仕様上のもの」になります。
使用上の注意
イヤホンのソケット部はメーカーがハンドメイドで一つ一つ作成しております為、個体差がございます。その為、LRでケーブルの2ピンの挿さり具合に差が生じる可能性がございますが、こちらは「仕様上のもの」になります。

https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Consumer+AUDIO&cell002=Unique+Melody&cell003=MAVIS&id=106

音質

楽器の太さを丁寧に聴かせてくれるのがこのMAVISです。

低域は深い沈み込みを持っており、弦楽の深掘りを濃厚に味わわせてくれます。量感は思ったよりも少なめですが、質感は非常に丁寧で、ダイナミックドライバー2基の強みを生かしてディテール感を重視して聴かせてくれます。このディテール感のある低域がこの機種の好まれている理由の一つです。支配的になるほど厚くないのにしっかりとした重量感があります。

中域は意外とアグレッシブで鮮明感を強調してきます。少し質感を強めに出すところはあり、若干きついところは感じますが、メリハリ感に優れています。ドライな質感が強調される傾向はあり、緻密さの表現に向かうところはあるので、ゆったりとした聴き心地ではありません。

高域はどこまでも伸びるような印象を持っていますが、刺さりは抑えられています。低域の質感の上に安定して乗っている中域の緻密さをそのまま上に伸ばしたような音で明るさはそれほどでもありませんが、自然に伸びています。

コストパフォーマンス

現在はほぼ中古でしか手に入らない製品です。コスパは悪くありませんが、独特のクセのある音なので、好みを分けるところはあります。

UniqueMelody MAVIS

8.2

装着感

7.5/10

高音

8.5/10

中音

8.0/10

低音

8.5/10

コスパ

7.5/10

お気に入り度

9.0/10

Pros

  • ディテールの良い低域
  • 詳細でアグレッシブな中域
  • 自然な伸びを見せる高域

Cons

  • 遮音性が低い