【レビュー】おすすめのイヤホン:SHURE SE112
根強い人気を誇っているSHUREの中でも廉価でエントリークラスのイヤホンになるSE112を今回はレビューします。
ビルドクオリティ
SHUREらしくビルドクオリティは価格水準以上です。樽形あるいはどんぐりのようなデザインはSHURE掛けと呼ばれる耳上にコードを挟むデザインに最適化されています。耳下に直にケーブルを垂らすことは可能ですが、おそらく充分な音質の恩恵を受けることは出来ませんし、耳から脱落しやすいでしょう。

仕様など
質量: 30 g
https://www.shure.co.jp/products/earphones/se112
音の特徴: 力強い低域を伴う優れたサウンド
感度: 105 dB SPL/mW
インピーダンス: 16 Ω
再生周波数帯域: 25 Hz – 17 kHz
ケーブルの長さ: 127 cm
ノイズ減衰量(最大): 37 dB
Micro Driver: シングルダイナミック
ケーブル: 着脱不可
色: グレー, ブラック
音質
SE112は価格帯ではかなりバランスの良いサウンドを提供していますが、たとえばZERO AUDIO製品のようなエネルギッシュさはありません。あくまでゆったりとした聴き心地を重視しており、聞き疲れしない音作りをしています。SE112の解像度は高くありませんが、ほどよく地ならしされている感覚があり、空間的な広がりを感じさせる音です。音が訓微妙な表現はニュアンスとして伝わりますが、個々の楽器のディテールが高いサウンドではありません。
SE112の低域に強調はありませんが、深さも充分で価格帯の中では堅実な表現です。
中域はわずかに前面に出てボーカルを強調します。ふんわりとした空気感が包んでいますが、低域近くの混濁や高域付近に荒れる感じはありません。
高域は細部は比較的詳細でクリスプな印象を与えます。

コストパフォーマンス
コスパは悪くありません。しかし目に見えて良いというわけでもありません。この価格帯では比較的バランスが良く、聞き疲れしない音質を提供しているという意味で、このイヤホンは万人向きであり、万能です。その意味でハズレにはなりにくい製品ですが、当たりにもなりにくいです。ただし、遮音性は優秀です。
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