【レビュー】おすすめのイヤホン:Campfire Audio POLARIS II
Campfire Audioの人気モデルの一つPOLARISがリニューアルして戻ってきました。
ビルドクオリティ
Campfire Audio製品のビルドクオリティには定評があります。POLARISと比べてそれほどデザインの変更はされていません。ノズル長は維持されており、装着感に変更点はないでしょう。ハウジングの色合いはノズル部分以外ほぼ全面ブルーに変更され、他のCampfire Audio製品と統一感が持たせられました。
仕様など
イヤホン筐体(ボディ) アルマイト加工処理アルミニウム(セルリアンブルー)
https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Consumer+AUDIO&id=105
イヤホン筐体(ノズル) ステンレススティール(ブラック)
ドライバー ハイブリッド型
ドライバー構成 2 ドライバー
Low x 1(9.2mm ダイナミック型ドライバー), High x 1
採用技術 Tuned Acoustic Expansion Chamber(T.A.E.C)
Polarity Tuned Chamber
周波数特性 5Hz – 20kHz
感度 105 dB SPL/mW
インピーダンス 17Ω(at 1kHz)
ケーブル導体 銀メッキ銅導体
ケーブル長 約120cm
イヤホン端子 ベリリウム銅加工されたMMCX端子
入力端子 3.5mm ミニ端子
付属品 Smoky Jacket Litz Wire Earphone Cable
Premium Campfire Audio Leather Earphone Case
Protection Sleeve
イヤーチップ(シリコン, フォーム, E-Type イヤーチップ)
クリーニングツール
保証書(1年間)
音質
POLARIS IIの音響構成は若干の変更が加えられています。ダイナミックドライバーの径がより大型に変更され、ローエンドインパクトに満ちた音響に磨きがかけられました。
低域の表現力はこのイヤホンの華です。重低音に豊かな広がりがあり、インパクトのあるスピード感と、低域愛好者を満足させるだけの十分な厚みがあります。ディテール感と重量感、深掘り感の三位一体を備えた低域は、この価格帯で最も魅力的な音の一つです。低域にボリューム感と存在感があるのに、音楽全体がもっさりせずにスピード感を持って聞ける応答性の高さがあるという点に驚かざるを得ないでしょう。
低域の魅力に目を奪われがちになりますが、実は中域の調整力こそがこの機種の最大の隠し味かもしれません。Campfireらしい力強い高域とパワフルで存在感十分の低域の間にあって、この中域は両者をうまく橋渡しつつ、ボーカルをしっかりと聞かせる隆起が存在しています。
Campfire Audioらしく高域の情報量も多めです。低域の存在感に負けないくらいの輝きを持っており、よくある低域モデルのように鈍重な音楽になることもなく、音場は暗くありません。高い拡張性は抑えられて高域方向で音が拡散しすぎないように留意されていますが、EDMを楽しむのに十分なディテール感があります。
コストパフォーマンス
低域愛好者にとってPOLARISⅡは価格帯最高の選択肢の一つです。その音質は基本的にEDMで特に多くの人を満足させてくれるでしょうが、ディテール感のある低域はクラシック音楽やJAZZでも十分なパフォーマンスを感じさせてくれます。それぞれの音域の分離も良く、ステージングも良好なので、ジャンルを選ばず楽しませてくれるところはあります。一方でよりボーカルフォーカスしたい人には、下位機種のIOや上位機種のANDROMEDAのほうが満足度が高いでしょう。
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