【レビュー】おすすめの中華イヤホン：BQEYZ Summer

2021年5月17日2021年5月24日

BQEYZの新作イヤホンBQEYZ Summerについて紹介します。5層ピエゾドライバーを搭載した高品質の中華イヤホンです。

パッケージ＆ビルドクオリティ

Summerは、外側の袖が付いた魅力的な小さな箱に入っています。カバーの前面にはモデル名のロゴデザインがあり、背面には仕様のリストがあります。実際のボックスは、左上にシルバーでエンボス加工されたBQEYZブランドのテクスチャードブラック仕上げになっています。

付属品

BQEYZ Summerイヤホン
4本単結晶銅線ケーブル
「Atmosphere」シリコンイヤチップ3ペア
「Referece」シリコンイヤチップ3ペア
クリーニングブラシ
ジッパー付きキャリングケース

ビルド品質

BQEYZ Summerのシェルカラーは青と黒の2色から選択可能です。またケーブルは2.5mm/3.5mm/4.4mmの3タイプから選ぶことができます。

ケーブルは8本が縒り合されており、0.08×18芯の銀メッキ単結晶銅線で構成され、2Pin 0.78mmのコネクターを備えています。Summerのビルドは素晴らしいですが、金属で構成され高級感のあるSpring 2には見劣りします。

仕様など

ドライバータイプ：13mm同軸ダイナミック型ドライバー×1、5層圧電型ドライバー×1、バランスド・アーマチュア型ドライバー×1
周波数特性：7Hz〜40kHz
感度：107dB
インピーダンス：32Ω
ジャックコネクター：2.5mm/3.5mm/4.4mmから選択可能
カートリッジ接続タイプ：2Pin 0.78mm
ケーブル長：1.2m

リンク

音質

BQEYZ Summerのサウンドはプロファイルは、穏やかな三日月形のW字型をしています。

やや強調された低音と、やや後退しつつも緩やかにせりあがっていくバランスの良い透明感のある中域が特徴です。高域では圧電ドライバーの独特の典型的な輝きがあります。

低域

低域はかなりリニアで滑らかです。重低域から中低域までスムーズで、中域に向かって滑らかにつながっています。重低域は少し深みが足りませんが、輪郭がしっかりしており、パンチも力強く聞こえます。質感は滑らかで描写力は平凡ですが、スピード感に優れています。少し淡白に聞こえやすいところはあります。

中域

Spring 2のゆったりしたサウンドに比べてSummerのサウンドは夏のバカンスを思わせ、より活気があります。透明感、ディテール、ダイナミクスの点でそれはSpring 2を凌ぎ、レンジ感に優れた効果をもたらしています。陽気で明瞭性の高いエッジ感はSpring 2より生き生きしたサウンドを実現しており、女性ボーカルは輝きを増しています。中域は非常にニュートラルで質感の点で優れているでしょう。

高域

Summerの高域は少し不自然ですが、繊細さと解像度の点では際立っています。高域は繊細かつ細やかで、マイクロディテールに優れ、明瞭でのびやかです。この高精細な高域を実現しているにもかかわらず、Spring 2と比べてピエゾドライバーの不自然な質感表現はかなり抑えられており、BQEYZのチューニング技術が前作に比べて向上していることを容易に理解できます。