【レビュー】おすすめの完全ワイヤレスイヤホン:AVIOT TE-D01d
「日本の音」を売り文句にしている国内オーディオブランド(製造は中国)のAVIOTから大変コスパの良いイヤホンが出ています。それがTE-D01dです。このブランドの製品はNUARLと同じ製造元に発注しているようで、販売店員さんを通じて確認したところ、同じ製造元であるとの情報を得られました。したがって、素性的には音質評価の高いNUARL NT01AXとほぼ同じ構成で作られていると思われ、実際チューニングやHDSSに由来すると思われる風味のわずかな違いを除けば、音の印象的には似ています。
NT01AXの代替機として人気が出た
こちらはモバイルバッテリー機能があるなど差はいろいろとありますが、発売当初から、品薄なNUARL NT01AXの代替機として注目され、価格差もあって人気に火が付き、カカクコムでは2019年4月現在、NUARL NT01AXに次いで不動の2位という人気を博しています。
使い勝手はNT01AXとほぼ同等で、アナウンスがAVIOT伝統の声優ボイスで違いを感じるという程度です。音質的にはこちらのほうが音が剥き出しで聞こえるところがあり、低域音はより聞こえやすいです。そのため、全体的にコントラスト感は高めでメリハリよく聞こえるところもあり、NT01AXに比べて、ロックやクラブサウンド、テクノ系など演出感が強い曲ではっきりした音を出す傾向にあります。若干聞き疲れしやすいのとNT01AXほど高域に自然なのびやかさがないので、好みを分けるところはありますが、こちらの音が好きという人も多いでしょう。女性ボーカルの発色は明瞭性が高い分だけTE-D01bのほうがきれいに聞こえるという人も多いはずです。
使い勝手は良い
NT01AXの評価が高いケースとほぼ同じデザインのケースを採用しています。TE-D01dはさらにモバイルバッテリー機能もついており、スマホの緊急充電なども行えます。この大容量ケースによって、イヤホン単体の連続再生時間は10時間とNT01AXと同等ながら、ケース込みの最大再生時間はNT01AXに大きく勝り、100時間を誇ります。これは現状最高クラスのスペックと言えます。
イヤホンの装着感もよく、物理ボタン式で誤操作も少ないため、現状では使い勝手の面でも最も洗練されている機種の一つです。ただしNT01AXと同様に操作時のインターフェース音が大きい傾向にありますので、その点だけ気になる人が多いようです。
防水性能はIPX4
基本設計はNT01AXと変わらないようで、防水性能も同等です。IPX4の防水性能は多少の風雨も大丈夫というレベルですが、水没には弱いので、実際は防汗性能レベルと考えた方が良いです。汗を掻く程度なら影響ありませんが、雨が降ったら念のため使用を中止するのがいいでしょう。
[水の侵入に対する保護等級]
https://www.goodspress.jp/howto/11516/2/
0級:特に保護がされていない
1級:鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級:鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級:あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級:一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
音質
すでに紹介しましたが、このイヤホンの音質の特徴は「わかりやすい音」です。輪郭が良く、厚みのある低域、ほどよく伸びて光沢感もある高域、発色が素直でわかりやすい中域というバランスで、やや風味に欠けるところはありますが、音の明瞭感が高い音質を持っているのが特徴です。そのため元気な音楽を快活に聴かせてくれます。クラシックなど場の雰囲気が重要になってくる音楽に対しては明瞭感が強すぎてはっきりしすぎるところがあり、落ち着きがない印象を受けますが、ロックやダンスミュージックは楽しく聴けます。
音質的に明るい傾向が強いことは事実なので、この音がキラキラしすぎていると思う場合は、ZERO AUDIO TWZ-1000かSkullcandy Pushを検討すると良いです。逆にもうちょっと優雅に音を楽しみたい場合はNT01AXを選ぶと幸せになれるかも知れません。
コストパフォーマンス
実質的にNUARL NT01AXと同等以上の製品が5000円以上安く手に入るということを考えると、コスパが優れているのは当たり前とも思えます。少なくとも同価格帯のNUARL NT01Bに比べれば、こちらを選んだ方が良いと考える人は多いでしょう。音質的にもNT01AXよりはNT01Bに似ています。1万円台では抜群に優秀なコスパを誇ることは事実で、とくにおすすめできるイヤホンです。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にしてください。
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