【レビュー】おすすめのイヤホン:iBasso IT04
IT04はiBassoのハイブリッドIEMです。ダイナミックドライバー1基とバランスドアーマチュアドライバー3基を搭載しています。高域のディテールが素晴らしいイヤホンです。
ビルドクオリティ
下位機種のIT03のデザインを受け継いでいるようですが、IT03のカスタムIEMを強く意識したデザインよりは丸みが取れて平面が多くなっており、シェイプは明確になっています。ビルドクオリティは充分に高く、パッケージングも豪華で高級感があります。
仕様など
IT04 仕様:
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再生周波数帯域:5Hz-40Hz
感度:110+/-2dB
インピーダンス:16Ω
ノイズ減衰:-30dB
定格出力:10mW
T.H.D:<1% THD(at 1kHz /1mW)
付属ケーブル:純銀2.5mmバランスケーブル/純銀2.5mm-3.5mm変換ケーブル
重量:13g(ケーブル含まない)
音質
高域の優れたディテールを除けば、iBasso IT04の音にそれほど派手さはありません。ハイエンドにふさわしく、むしろ音色の正確性と分離感、定位に主眼を置いているようです。
低域のディテールは良好です。重低音は制御されており、振動をそれほど強調しませんが、そのおかげで低域はクリーンに聴くことが出来ます。グラフェンドライバーを採用することで、低域にはスピード感があり、重い衝撃も緩く残らずに抜けが良いです。充分な応答速度と開放感のある低域を味わうことが出来ます。
中域はバランスが良く、とくに中高域ではボーカルと楽器のディテールや応答速度と分離感を高めています。スプラッシュの激しいボーカル周辺ではIT04は的確に個々の音を描き分け、ボーカルを際立たせます。
高域は鋭さが強調されるところがあるため、場合によって刺さりが気になるかも知れません。しかし、最近のイヤホンが明瞭性と聞き心地の駆け引きの中で、高域であまり尖りを強調しないチューニングが一般的になりつつある中で、IT04は高域の硬さと明瞭性をしっかり聴かせ、確かな手応えのあるメリハリを提供してくれます。手がかりの多い高域は、高いディテール感を提供してくれます。
コストパフォーマンス
デジタルで緻密な音響に適したハイファイサウンド向きの高域が魅力です。DTMで作られたような曲とは相性が良いです。好みにもよりますが、優れたセパレーションとディテーリングを持つ音質は価格を考えると、かなり好意的に評価できます。ただし聞き疲れしやすいところがあります。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
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