【コラム】FiiO KA5とFiiO Q11の違いについて

FiiO KA5 vs FiiO Q11
FiiO KA5 vs FiiO Q11

FiiO KA5Q11は、どちらも高解像度オーディオ再生を目的としたポータブルDAC/AMPです。しかし、2つのデバイスにはいくつかの違いがあり、ユーザーにとってはどちらが適しているかは個人のニーズによって異なります。

KA5はデュアルDACデザインで、Q11よりも低い出力インピーダンスと高いサンプリングレートを処理できます。一方で、Q11はシングルDACデザインですが、KA5よりはるかに高い出力電力を持っています。このような設計思想の違いから、KA5は低インピーダンス設計のインイヤーモニター向きで、Q11はよりパワフルなヘッドホンの駆動に向くと言えるでしょう。

SNRやTHD+Nなど音質に関わる要素はKA5がデュアルDACチップの性能を生かしていてより有利ですが、Q11でも実際上聴感ではノイズを感じることなくピュアなサウンドを実現していると感じられるでしょう。

仕様KA5Q11
ヘッドホン出力3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス
DACデュアルCirrus Logic CS43198Cirrus Logic CS43198
最大サンプリングレート32bit/768kHz PCM、DSD25632ビット/384kHz PCM、DSD256
出力電力L+R≥122mW+122mW (32Ωシングルエンド)、出力電力2:L+R≥265mW+265mW (32Ωバランス/THD+N<1%)最大165mW(32Ω/3.5mm)、最大650mW(32Ω/4.4mm)
SNR≥124dB (32Ω/A-weighted/シングルエンド)、≥128dB (32Ω/A-weighted/バランス)122dB(3.5mm)、125dB(4.4mm)
ノイズフロアPO<1.6μV (A-weighted); BAL<1.8μV (A-weighted)<1.8uV(3.5mm)、<2.4uV(4.4mm)
出力インピーダンス<0.3Ω (32Ω load/シングルエンド)、<0.35Ω (32Ω load/バランス)<1.2Ω(3.5mm)、<2.0Ω(4.4mm)
THD+N<0.00037% (1kHz/32Ω)<0.0006%
アプリコントロール
バッテリー寿命N/A>13時間