【レビュー】おすすめの完全ワイヤレスイヤホン:Mpow T5
日本でも低価格ワイヤレスオーディオ製品で有名なMpowから、格安な割に音質も使い勝手も良い完全ワイヤレスイヤホンが出ています。まだAliexpressでしか手に入りませんが、日本のamazonに上陸したら大ヒットしそうな気配があります。
最新のQCC3026チップ搭載で高い通信安定性とバッテリー品質を持つ
この機種の特徴は5000円くらいの低価格完全ワイヤレスイヤホンで初めてQualcommのQCC3026チップを搭載していることが挙げられます。QCC3026チップ搭載の機種は2018年11月ごろから徐々に出回り始めましたが、どの機種も高い通信安定性とバッテリー効率を持っており、しかも高音質コーデックaptXに対応していることで、人気を集め、フルワイヤレスイヤホンの勢力図は地殻変動を起こしたと言っても過言ではないほど、激変しました。
この機種もイヤホン単体で連続再生時間6時間、ケース込みで最大36時間の再生時間を実現しています。
仕様など
製品仕様
amazonの商品ページ
モデル:BH322B
bluetoothバージョン:Ver.5.0
動作範囲:見通し約15m
チップ:QCC3020
対応オーディオ:APT-X/AAC
対応bluetooth プロファイル:A2DP/AVRCP/HFP/HSP
イヤホン本体バッテリー容量:55mAh×2
ケースバッテリー容量:800mAh
充電時間:2時間
イヤホン通話/再生時間:6時間
ケース再生時間:36時間
本体重さ:5グラム×12
防水レベル:IPX7
動作温度:-20°から60°まで
使用周波数帯域:2402MHz-2480MHz
あの有名機種とクリソツ!?
さて、そんななか中国からこのMpow T5が密かに発売されたわけですが、そのイヤホンの外観はQCC3026搭載機種でも人気が高い機種の一つ、AVIOT TE-D01bとそっくりであったことから、同じキットを使った製品ではないかと噂されました。
実際防水性能が同じIPX7とスペック的にも類似点が多く、詳細はわかりませんが、同じ製造元が作っている可能性は高いです。そしてこれが事実なら、もしかすると今後、現状の人気メーカーであるAVIOTやNUARLの製品に似た機種が中国メーカーから発売されることもあるかもしれません。
音質は分離感が良く、バランスが良い
ところで、この機種とそっくりなAVIOT TE-D01bは音元出版のオーディオビジュアルアワードである「VGP」で部門金賞を取っているほどの実力機です。もちろん同じ筐体やドライバーを採用したからといって同じ音質チューニングでなければ、音の味わいは変わります。AVIOTはとくにその優れたチューニングで評価されているメーカーですから、仮に素性が同等でも同レベルの音質を実現しているとは限りません。
実際のところ、AVIOT TE-D01bの明るく華やかな色合いのある音に比べると、このT5はもう少し落ち着いていて、高域ではTE-D01bほどの解像度感はありません。それでも素性の良さからくる高中低の分離感のよさは感じられ、低価格とは思えない音質を奏でます。価格差を考えると、充分以上に健闘していると言えます。
高い防水性能IPX7
この製品は高い防水性能を誇っていて、なんとIPX基準で7等級もの性能を持っています。これは風呂場で使っても問題ないレベルです。IPX8というのは各メーカーがIPX7を越えると判断したときに用いられる基準なので、IPX7はテスト基準上IPX等級の最上位であり、水泳など明らかに長時間水に浸かる状態が続かなければ、故障の心配はありません。地上では、ほぼ場所と場面を選ばず使える製品となります。
[水の侵入に対する保護等級]
https://www.goodspress.jp/howto/11516/2/
0級:特に保護がされていない
1級:鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級:鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級:あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級:一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
コストパフォーマンス
この価格でQCC3026を搭載している機種が他にないという理由だけで充分に高いコスパと判断できます。正式な日本上陸はまだで、現状ではAliexpressでの入手に限られますが、コスパは文句なく良いです。
注意
初期版はQCC3026搭載でしたが、新ロット版はパッケージデザインやバッテリーが変更され、QCC3020搭載に劣化しているという情報があります。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません