【レビュー】おすすめのイヤホン:Westone UM Pro 30
Westoneのプロ用モニターシリーズであるUM Pro 30は音の繊細なタッチとボーカルによくフォーカスされた、まさにモニターライクな音を持っています。
ビルドクオリティ
Wシリーズに比べると装飾性がやや控えめなデザインになっています。Westoneのイヤホンはその優れた装着感と遮音性で有名ですが、このイヤホンもその評判に浴しています。耐久性も高いです。
仕様など
形式
密閉型
ドライバー
バランスド・アーマチュア・ドライバ 3基(低域×1、中域×1、高域×1)
3Wayパッシブクロスオーバー
再生周波数帯域
20 ~ 18KHz
入力感度
124dB
インピーダンス
56Ω
パッシブノイズ減衰
25dB
入力端子
3.5mmステレオ
ケーブル/コード長
EPIC脱着可能ケーブル(MMCX)/128cm(Y字型)
重量
12.7ghttps://www.tekwind.co.jp/WST/products/entry_13509.php
同梱物
イヤーチップ各種
ミニモニターヴォルトケース
クリーニングツール
音質
この機種は中域での詳細さとボーカルフォーカスに主眼が置かれているようです。つまり、ステージ上のパフォーマー向けのプロ用モニターとしてよく設計されています。
UM Pro30の低域はクリーンでややタイトな輪郭のはっきりした音質になります。音に十分な明瞭さがありますが、暖かみを強調する感じはなく、豊かではありません。音像を的確に捉えることを意図しているようです。
中域ではUM Pro30はボーカルを前面に出します。中高域には強調が見られ、ボーカルは膨らみよりも鮮明感を重視した明るいサウンドを持っています。また楽器音にはコントラスト感と鮮やかさがあり、アコースティックギターには鮮烈と言えるほどの強い色彩とディテールがあります。非常に見通しが良く、クリアな、モニターらしい音場感があります。
高域は少しおとなしいですが、金属的なシャープネスを強調するところがあり、やや尖りやすい性質があります。高域でも一定のディテール感があり、マイルド感もありますが、音量次第では意外ときついところがある音です。
全体的に見通し感とディテールが重視されており、淡泊ですっきりした印象を受けます。
コストパフォーマンス
UM Proシリーズでは最もモニター的といえる音かもしれません。味付けは少なく輪郭や鮮明感、透明感といった音像的なディテールを重視している機種です。素直な解像度の高さが感じられる音を持っています。リスニングモデルのWシリーズや上位機種のUM Pro50に比べて音の濃さはありませんが、見通しは良い印象を受ける人が多いと思います。そういう意味ではWestoneの製品群の中で、最も王道のモニターサウンドを持っている機種です。
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