【レビュー】おすすめのイヤホン:Klipsch X20i
人気メーカー「クリプシュ」の旨味が凝縮されたハイエンドイヤホンがKlipsch X20iです。クリプシュらしいデザインを堪能できるハイエンドイヤホン。この魅力、ほっとけないです。
ビルドクオリティ
クリプシュのなめらかなデザインを見るたびにうっとりします。この美しいマイルドカーブはクリプシュでしか味わえない良好な装着感をもたらします。クリプシュの流線形のデザインはとくに女性の耳にはなめらかにフィットします。
このKlipschのデザインは個性的でしかも品格があり、目立たないのにチャーミングで質感も素晴らしい出来映えです。そのフォルムにはKlipschのサウンド哲学が反映されているかのような優美さがあります。
ハイエンドらしく、パッケージも非常に豪華です。高級感を感じさせるウッドボックスを開けると、レザーケースや多数のイヤーピースとともに美しいX20iが存在しています。些細なことに思えるかも知れませんが、Klipsch X20iを開封するとき、儀式のように心躍る体験があることは間違いありません。外箱から付属品に至るまで全てが満足感を与えてくれます。
仕様など
スタイル:In-Ear
https://www.klipsch.jp/Premium-Earphone/X20i.html
周波数特性:5Hz-40kHz
感度(出力音圧レベル):111dB
インピーダンス:50Ω
ドライバ設計:KG-2625 AcuPass™ 2Way
ドライバー:KG-125 Balanced Armature Super Tweeter/KG-926 Balanced Armature Woofer
遮音性:-26dB
リモコンマイク:MFi認証3ボタンリモコンマイク
接続プラグ:3.5mm
付属品:本革ウォレット、ケーブルクリップ、イヤーチップ6種
重量:22g
カラー:Black
音質
Klipschサウンドの特徴は何でしょうか。それは彼らが好む優美なイヤホンフォルムが如実に語ってくれます。Klipschの音はマイルドで、しかし優美に煌めく光沢を持っており、深淵に惹きつけられるように沈む低域を持っています。それは流線形でアルミニウムの金属光沢を持ち、くびれながら徐々に細くなってケーブルに滑らかにつながっていくそのデザインと対をなしています。Klipschは間違いなく音響に哲学を持っているメーカーです。
したがって、あなたがKlipshのフォルムを美しいと思うなら、その音は決してあなたを後悔させません。もしそのデザインが好みに合わなければ、音も合わないかもしれませんけどね。
X20iの低域は暖かくて広々とした雄大な大地を思わせます。大地の表面のディテールを感じるように、低域のベース音やキックにはパンチが利いており、手応えを与えてくれます。しかしその音の連なりは決して個々のディテールの良さにとどまることなく、全体として大きな世界観の中に包まれています。充分に力強い重低音が低域全体を下支えし、くるんでいるので、低域は深みから調和的につながっている感覚を与えてくれます。
中域でX20iは少し複雑な様相を呈します。ボーカルは比較的前面に出ていますが、低域付近ではその温かみのある放射熱を受けるのか、やや陽炎のように揺れ動く印象を受けます。この感覚は中域に適度な濃厚感をもたらしており、アコースティックギターのような楽器の音色に暖かみと深みを与えてくれます。少し発色を抑えながらも中域のレンダリングは素晴らしく、ポップス、ヒップホップ、ロックミュージックなどで確かなパフォーマンスを感じさせてくれるでしょう。
高域はヴァイオリンの弦の響きに詳細なニュアンスが再現されます。ビブラートの豊かな広がりに注目して下さい。煌めく音ではなく柔らかにしなやかに広がっていく余韻をそこに感じられるはずです。これは重低音の鳴動が作用した可能性もありますが、独特の風味を感じさせるものです。
コストパフォーマンス
Klipschのデザインは他とは異なります。サウンドデザインも非常に流麗優美で多くの人を魅了しますが、同時に好悪の差も激しいと言えます。このイヤホンに対しては特にあなたがKlipschブランドに持っているイメージが大きく影響します。「耳に差し込む」独特の装着感に愛着が湧かなければ、おそらくこのイヤホンを使いたいとは思わないはずです。そういう意味でコスパはKlipschファンにとっては問題にならないし、逆の意味でこのデザインがしっくりこない人にも問題にならないと結論づけることができます。
より詳しい情報
より詳しい情報については以下のレビューを参考にして下さい。
【レビュー】Klipsch X20i:百合のような優美なフォルムに、豊かで優雅な音を備える。どんな音楽も麗しく聴かせるクリプシュサウンドの極致 | audio-sound @ premium
クリプシュの音がどうして好きなのかっていうと、やっぱり音が柔らかい感じなのにボンヤリしてないってところに尽きると思います。個々の音のディテールや手がかりをあまり強調せずに全体としてゆるやかな感じで温かみを加えて聴かせてくれるので、音にしっかり浸れて包まれることができるんですよね。でもその音は決してマイルドなだけじゃなくて、細やかなディテールは存在していて、音のみずみずしさとか質感が感じられる…
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